読書録#003 『コンサル一年目が学ぶこと』
はじめに
こんにちは!
今日は「コンサル一年目が学んだこと」を読みました。
率直な感想は「もっと早く読みたかった!!」です。
転職したての頃、180度環境が変わって、今よりも余裕がなく
右往左往していた時の自分がこの本に出合えていて、
考え方を知ることができていたら、悩んだ時間も実際より
軽減することができただろうなと思いました
この本の概要
本書は大石 哲之さんが書かれた
新社会人・転職直後・インターン、業種問わずすべての新人が
使えるコンサル流の仕事術が学べる書籍です。
構成としては重要度が高い下記4つのカテゴリを
分かりやすく章に分けて展開されています。
・話す技術
・思考術
・デスクワーク
・マインド
この本のポイント
話す技術、思考術、デスクワーク、マインド)から特に心に残ったものを一つずつご紹介します。
■話す技術:「相手の期待値を把握する」
よくコミュニケーションスキルで
「結論ファースト「数字で話す」「ロジックで話す」
などを取り上げられますが、
本書で著者が重要視するのは『相手の期待値を把握すること』。
ビジネスで最も大切なことは
『相手の期待値を超え続けること』
これはどんな職業や業界、社内外問わず重要な基本要素かと思います。
では、そのために必要なことは、
相手の期待の粒度や中身を理解すること。
もし、期待値を満たせないと安請け合いをしたことになってしまい、
次の信頼に繋がらなくなってしまうので、
期待値がどこにあり、どの程度までが必要なのかを
把握するためのコミュニケーションが必要になります。
■思考術:「考え方を考える」
とりあえず作業に取り掛かる、目の前のものから闇雲に頑張るのではなく、
どのように考えたら答えにたどり着くのか、
その道筋を考えることからスタートすることが大事だということです。
アプローチ方法を考案してから、実際に行動に移すように癖を付け、
上司に進め方の合意を得てから取り掛かることで目線がそろい、
後から齟齬が生まれなくなるという考え方です。
私自身、去年に未経験の業界で職種を変更して、
働き方もフル出社からフルリモートへ、会社規模も大手からベンチャーへとまったく似ても似つかぬ環境にとびこみました。
何もわからない中、仕事の進め方は大きく変わり、
それでも複数のプロジェクトが走り出している状況で、
ずっと死に物狂いでした。
その状況でこの考え方に触れて、ただやみくもに走っているだけの
自分に気づき、まずは俯瞰して全体をとらえてから
物事に取り掛かる癖をつけることができるようになりました。
■デスクワーク術:「20対80の法則」
「余計なことはやらない」ために最も重要なことに
集中して取り組むことが大切です。
大切なことにフォーカスして、よりディープに掘り下げていくことに
時間を使い、それ以外のことは取捨選択していくようにします。
そのためには、自分なりの判断基準を持ち、
なにが大切で何は捨ててよいのか判断できるように
ならなくてはならないと感じました。
■マインド:「ヴァリューを出す」
自分が”やりたいこと”ではなく、
相手が”求めていること”を意識することが大切です。
コンサルでは「あなたの作業にヴァリューはあるか?」
とよく聞かれるそうです。
ヴァリューとは、”付加価値”。
相手に貢献できているかであり、
仕事の価値を決めるのは、あくまでも”相手である”ということです。
相手が価値を感じなければどんなに
努力しても私自身の自己満足に過ぎないのだと改めて気づかされました。
仕事は常に相手がいることであり、
顧客と直接対峙することがない、内勤だからこそ
相手は”社内の人間”です。
クライアントほど入れ替わりはなく、もっと距離が近いからこそ
『相手が何を求めているか』
常に意識をしていくべきだと感じました。
物事を考える起点の主語を「私が」ではなく
「相手が」になるように明日から意識します
最後に
この本をもっと早くに読みたかったと私が感じたように、
業界問わずビジネスの根幹にあたるような「基本中の基本」が
分かりやすく端的に詰まっている一冊でした。
新社会人の方やコンサル業界の方だけでなく、
転職をしたり、新たな分野に挑戦したりと
リスタートをきることになったタイミングの人にこそ
改めて読んでほしい一冊だなと思います。
分かっているとできるは違うと言われているように
基本的なことを今の自分ができているのかと
見つめ直すきっかけにもなると思います。