令和6年度 全国学力・学習状況調査 児童質問紙から

子どもたち、年々、新聞を読まなくなっています。以下の画像は令和5年度までの質問紙の経年変化をグラフに表しているが、今年(令和6年度)の調査だと「ほとんど、または、全く読まない」児童が76%でした。本校の場合は▲割を超えています。けっこう大変なことだと思っています。

令和5年度 全国学力・学習状況調査報告書 質問紙の経年変化より

今、新聞を購読する層がどんどん減り、家庭での情報源もテレビやスマートフォンなどに置き換わっています。はたしてこれは「世の中の変化」として割り切ってよいのだろうか、、そんな危機感を抱いています。

子どもたちが日常的にふれるメディアが紙媒体からスマホやタブレットに移ることで、好きなコンテンツを簡単に手に入れることができるようになりました。無駄な時間を減らせる反面、自分の興味のあるコンテンツしか見ないようになっています。(コスパ、タイパ大好きな子、増えてます、、、)

子どもたちが日常触れるメディアがネット、特にSNSのようなものが主となることは危険だと感じています。

1. 信頼性の低い情報が多い

SNSでは誰でも情報を発信できます。そのため、専門家や信頼性のあるソースからの情報だけでなく、誤った情報やデマも簡単に広まってしまいます。

2. 偏った情報に影響される

SNSのアルゴリズムは、ユーザーが興味を持ちやすい情報を優先的に表示します。そのため、自分が信じたい情報ばかりが目に入り、偏った考え方に固執しやすくなります。異なる意見や視点を取り入れることが難しくなり、バランスの取れた判断ができなくなる可能性があります。例えば、Xでは、「いいね」を押せば押すほど、似たような情報が流れてきますよね。それを便利ととらえるか、危険だと思えるか。


ネットは便利なツールです。もう世の中の仕組みが元に戻ることはないでしょう。そんな社会を生きる私たちは情報の信頼性を見極めることが重要ですし、しっかりとした情報リテラシーを持ちたいものです。

だから(ここで冒頭の話題に戻ります)、新聞を『ほとんど、または、全く読まない』児童が76%)が衝撃的なのです。自然と様々な言葉を獲得したり、考え方に触れたりする時代ではもはやないんだな、、、そんなことを感じる数値でした。

これからの学校では、様々な機会を作って、子供たちの生活で出会わない言葉や考え方にふれさせることで子どもたちの世界をより一層、大事にしていかなくては、と考えています。みなさんもそう思いませんか?


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