私のChatGPTの使い方

AIは日々の業務をこなすための秘書として欠かせない存在になっています。
「例えば、こんな使い方もできますよ」ということで、ちょこっと私の使い方の紹介。

1. 質問紙データの取得と整理

まず、国立教育政策研究所のウェブサイトから全国学力・学習状況調査の質問紙をダウンロードし、テキストを抽出します。私は無料のウェブツールを使ってPDFからテキストを取り出し、そこから「ICTに関する項目を抽出してテーブルにまとめるように」とAIに指示します。AIは瞬時に必要な情報を抽出し、表形式でまとめてくれるので、年度ごとの比較をスムーズに行えます。https://www.nier.go.jp/kaihatsu/zenkokugakuryoku.html

2. AIによるデータ整理と分析

次がAIの出番です。AIに「ICT関連の質問を抽出し、表にまとめて」と依頼します。AIは迅速に抽出し、テーブルを作成します。
このテーブルをスプレッドシートに貼り付け、さらに「見出しを追加して、年度ごとに比較可能な3列のテーブルを作成してほしい」と指示すれば、すぐに整った表が完成します。

これだけでも非常に便利ですが、さらに深い分析を行いたい場合、追加の指示を出します。「小学校と中学校のR5とR6の質問事項の変化から、社会情勢の変化や教育への期待の変化が読み取れますか?」とAIに依頼すれば、以下のような分析が得られます。


令和5年(R5)と令和6年(R6)の全国学力・学習状況調査における質問項目の変化を比較することで、社会情勢や教育政策の変化、また学校現場でのICT機器活用の意図についていくつかの考察が得られます。以下、小学校と中学校それぞれについて、質問項目の変化から読み取れる背景や今後の教育への期待を整理しました。

小学校の質問内容の変化とその背景

1. ICT機器活用に対する詳細な調査項目の追加

R6では、R5の「ICT機器の使用頻度」や「学習効果認識」に加え、具体的なICT機器の効果(例: 自分のペースで学習を進められる、分からないことをすぐに調べられる)についての項目が追加されました。これは、単なる機器の使用状況を把握するだけでなく、実際の教育効果をより深く評価しようとする意図が感じられます。

背景・意図:

  • GIGAスクール構想の進展: GIGAスクール構想が本格化し、1人1台端末が整備されたことにより、学校でのICT機器の活用が日常化してきました。これに伴い、ICT機器がどのように学習に貢献しているのかを詳細に把握し、政策の効果を検証することが求められているためと考えられます。

  • ICTの教育効果を測定するフレームワークの整備: 各学校でのICT活用の目的や手法は依然として多様です。そのため、全国的なフレームワークとして、ICTの具体的な学習効果を測定する視点を導入することで、各学校の取り組みを支援し、共通の指標を作りたいという意図があると考えられます。

2. 家庭学習や日常生活におけるICT機器の使用状況の調査

R6では、家庭学習や日常生活でのICT機器の使用状況、特に学習時間やゲーム・動画視聴の利用時間を問う質問が追加されました。これは、家庭でのICT利用が学習に与える影響を把握し、家庭と学校の連携を強化する狙いがあると考えられます。

背景・意図:

  • オンライン学習やリモート教育の普及: コロナ禍を通じてオンライン学習やリモート教育が一般的となり、家庭での学習時間やICT機器の利用状況が、学力に与える影響を改めて見直す必要性が高まったためと考えられます。

  • 学習と娯楽のバランス管理: 小学生は特に、ICT機器の使用が学習以外の目的(ゲームやSNSなど)に流用されやすく、これらのバランスを教育現場や保護者が適切に管理することが求められています。そのため、家庭での使用状況の詳細を把握し、指導やサポートの方針を考慮する狙いがあると思われます。

3. 今後の授業に期待される活用

今後、学校でのICT機器の活用は以下の方向で進むと予測されます。

  • 個別最適化された学びの推進: 各児童が自分のペースで学習できる環境を整え、ICTを活用して苦手な分野を重点的に学ぶ「個別最適化された学び」が強化されると考えられます。

  • 協働的な学びの促進: ICT機器を使ったグループワークや意見共有を通じて、児童同士の協働的な学びを促進する取り組みが増えていくでしょう。

  • メディアリテラシー教育の強化: ゲームやSNSの利用に関する質問項目の追加からもわかるように、子どもたちがICT機器を正しく使えるようにするためのメディアリテラシー教育が今後の重要なテーマになると考えられます。


もちろん、全てがそのままでよいわけではありません。まあ、その点はAIならではですが、こういったたたき台があることで、内容への理解が深まりやすくなると思います。もう少し、指示を追加して分析を続けてみましょう。

私:「現状と望ましい将来の状態の間にはどのようなギャップがありますか?そのギャップを埋めるために必要な行動は何でしょうか?」



現状と望ましい将来の状態の間には、主に以下の3つのギャップが存在すると考えられます。これらのギャップを埋めるために必要な行動についても併せて述べます。

1. ギャップ 1: 教員のICT活用スキルと意識の不足

現状:
調査結果からは、ICT機器の活用に対する生徒の期待や意欲が見られる一方で、教員のICT活用スキルや授業デザインの適応にはまだ課題が残されています。特に、教員自身がICT機器を授業の中で効果的に活用する方法を十分に理解していなかったり、スキルに自信を持てず、授業設計に反映しきれていないことが見受けられます。

望ましい将来の状態:
教員がICTを効果的に活用し、個別最適化された学習や協働学習を授業の中で自然に取り入れることができる状態。また、教員自身がICTを通じて授業を改善・発展させるプロセスを自律的に行えるようになることが求められます。

ギャップを埋めるための必要な行動:

  • 教員研修と専門性の向上:
    ・ICTを活用した授業の設計やファシリテーションスキルを向上させるための研修を定期的に実施し、理論的な知識と実践的なスキルをバランスよく教員に提供する。
    ・初任者や若手教員を対象としたICT活用トレーニングを充実させ、現場での具体的な活用事例や先進的な実践例を共有する機会を増やす。

  • 教員同士の情報共有とコミュニティづくり:
    ・学校内外の教員同士でICT活用に関する情報共有や相互支援を行えるコミュニティ(オンライン・オフライン)の形成を支援し、孤立せずにICT教育を推進できる環境を整える。
    ・ICT活用が進んでいる学校や地域の実践者をリーダーとして育成し、他校の教員との連携を促進する。

2. ギャップ 2: 学校と家庭、地域との連携不足

現状:
調査からは、家庭でのICT機器の使用状況や学習環境が大きく異なり、学校と家庭、地域社会の連携が不十分であることが示唆されています。また、家庭での学びを支える環境が整っていないことが、生徒の学びの継続性を阻害しているケースも少なくありません。

望ましい将来の状態:
学校、家庭、地域が協力し、ICT機器を活用した学習環境の整備と学びの継続性を確保すること。これにより、生徒が学校外でも一貫して学びを深め、家族や地域との関わりを通じて社会性や自主性を養うことができる状態が望まれます。

ギャップを埋めるための必要な行動:

  • 家庭学習の支援と情報提供:
    ・学校から家庭へ、ICT機器の適切な活用方法や家庭学習の進め方に関する情報提供を行い、家庭内でもICT機器が効果的に使える環境を整える。
    ・家庭学習を支援するためのオンライン学習プラットフォームやデジタル教材の活用方法を保護者向けに研修や説明会を通じて伝え、家庭での学習支援体制を強化する。

  • 地域資源との連携を強化:
    ・地域社会の協力を得て、学校外での学びの機会(地域の英語教室、図書館のデジタル化支援、地域企業のプログラミング教室など)を拡充し、学校での学びを補完する仕組みを構築する。
    ・学校と地域が協働して生徒の学びを支援する活動を推進し、地域全体が学びの場となるような環境を目指す。

3. ギャップ 3: ICT機器と教育内容の統合的な活用の欠如

現状:
現在の授業では、ICT機器の活用が単発的に行われており、教育内容や学習目的とICTの活用方法が一貫していないことが課題です。ICTを使うこと自体が目的化してしまい、教育的意図が不明瞭なまま活用されることが多い傾向があります。

望ましい将来の状態:
ICT機器が、学習内容と一貫して結びついており、特定の教科や単元に限らず、すべての学習活動の中で自然に統合されること。ICT機器を使うことで、より深い理解や探究活動が促進される授業デザインが求められます。

ギャップを埋めるための必要な行動:

  • カリキュラムとICT活用の整合性を確保:
    ・カリキュラム全体を見直し、各教科の学習内容とICT機器の使用方法を整合させることで、単元ごとにICTの効果的な使い方を教員に提供しやすくする。
    ・ICTを活用した教材や授業案を具体的に作成し、全国的に共有することで、教員が容易に導入できる環境を整える。

  • 学習目的に応じたICT機器の活用方法を明確化:
    ・各教科や単元ごとに、ICT機器を使用する目的(例えば、探究学習のサポート、理解度チェック、協働学習の促進など)を明確にし、教員がその目的に応じた活用を実施できるように指針を示す。
    ・実施された授業に対する効果測定やフィードバックを通じて、ICT活用の質を高める取り組みを推進する。

結論

これらのギャップを埋めるためには、学校内外の関係者(教員、管理職、家庭、地域、教育委員会など)が協力し、持続可能な支援体制を構築することが重要です。特に教員研修の強化、家庭との連携促進、そして教育内容とICT活用の統合は、今後の教育変革において不可欠な要素であり、これらを実現することで、ICTを活用した学びの質が向上し、将来の教育の質の向上が期待されます。



ね。こんな使い方便利じゃないですか?

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