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ICTで小中連携~校舎の壁にICTで風穴を開ける
「汝の隣人を愛せよ」とはイエスの言葉。私はキリスト教徒ではありませんが、隣や前に座ってる人の笑顔を原動力に働くのはいいものです。何かを考動するときに「誰かの笑顔につながるか?」を判断基準にしたいものです。
先日、隣の中学校にICT支援に行ってきました。その時の話を少しだらだらと書きます。
小学校に勤務する自分の立場は担外です。学力向上関係の色々、教科担任、少人数指導、保護者対応、小中一貫教育の推進、地域や市教委との連携、もちろん補欠授業。手広くやってます。
そんな中で、ICTについても担当していて、異動の際に校長から「GIGAをやってくれ」と言われたので「わかりました」とガシガシ進めています。
先生方も協力的で隣に座ってる教務主任もデキる人なので、1年生から6年生、支援学級まで全ての学級でまんべんなく活用してもらてます。校務のDX化も着々と進めていて様々な業務をクラウド上で進める形に移行させました。おそらく市内、管内では最もICT活用がうまくいっている学校だと思っています。
そんな中、次の一手として「ICTを活用した小中連携」に着手しました。
勤務校と中学校は校舎が隣接しています。しかも、1小1中なので、もともと小中一貫の様々な取組はうまくいっている学校でした。
ただ、校舎が隣接しているといっても、そこは別の校舎です。合同で行う活動は多いものの、やり取りに関しては、
電話をして、メールをして、確認してまた電話して…
という仕事の仕方をしていました。ここは「一つ風穴を空けよう!」と、中学校へ行ったわけです。中学校で行った作業は中学校にも校内ポータルを構築することです。
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「校内ポータル?なんぞや?」という方は、勤務校の校内ポータルサイトの概要を説明していますので、こちらをご覧いただければと思います。
校内ポータルサイトは、あくまでも職員間でのみ利用することを目的に構築されたサイトです。
共有を指定したアカウントのみ共有され、一般には公開されません。共有ドライブのファイルについても同様です。
さらに加えると、リンクを他校と共有することはできますが、市のセキュリティに対する考え方で、市から配付されたドメイン以外のアクセスは遮断されます。校内での利用を考えると、このあたりのセキュリティに対する考え方がしっかりと設計されていると安心感が違います。
これまでも小中の連携を推進するために共有ドライブやクラスルームは作成していました。
しかし、共有ドライブは目的のファイルにたどり着くまでにかなりのクリック数が必要です。クラスルームだと情報を追加するたびに以前の情報が後ろに移動してしまうのふと思い出した時に目的のファイルが見つけにくいという欠点があります。
そこで、ポータルサイトなのです。サイトの形で情報を管理することで視認性とアクセスが向上します。もちろん、管理の手間はかかりますが、ドキュメントの編集と同様の手間です。
ちょうど、勤務校に入っているGIGAサポーターが中学校に入る日にちがあったので、GIGAサポーター、中学校の教頭と調整してふらっと出かけてきました。行った作業を書き出すと、ざっとこんな感じです。
《中学校校内ポータル構築作業》
①小学校と中学校のアカウント情報をスプレッドシートで共有
②小学校のポータルサイトの共同編集に中学校の教頭を追加
③教頭のアカウントから小学校のサイトをコピー→中学校の共有ドライブへ
④中学校の共有ドライブに保存したコピーをテンプレートとして中学校向けに情報の整理
⑤小学校のサイトへ閲覧者として「中学校の職員アカウント」を登録、同じく中学校のサイトに「小学校の職員アカウント」を登録
⑥両校のサイトにリンクを作成(小学校→中学校、中学校→小学校)
※GIAGサポーターと同時進行
⑦動作確認
⑧今後の作業工程の確認→終了!
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重要なのは次の2点です。
①両校のサイト間を行き来できるリンク
②両校の担当者を共同編集者として相互に登録
Googleサイトは他のGoogleWorkspaceのドキュメントと同様にクラウドでの作業となります。よって、共同編集ができるように設定さえしてしまえば、一気に作業を終わらせたり、何度も行き来する必要はありません。
この日、小学校に戻ってから、小中一貫のページを作成し、両校の校内ポータルにリンクをさせました。小中一貫教育の方針や会議の資料、小6の中学校入学説明会や部活体験などの情報もここからアクセスできるようにすることで、無駄を省くことができます。
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クラウド上に保存されたファイルを共同編集することで、常に最新の情報を共有が可能です。確認から決定までのプロセスも大幅に短縮させることができます。
![](https://assets.st-note.com/img/1676067875231-R8NqYbX3IL.jpg?width=1200)
《クラウドのメリット》
(1)常に最新の情報の共有が可能(文書への修正・訂正・変更の即時反映)
(2)一か所で情報共有を行うことで情報の「抜け」「漏れ」「ズレ」の防止
(3)編集過程を共有することでタスク管理の改善、業務効率化
まだ動き出したばかりですが、令和5年度の安定的な運用を目指して、今年度のうちに下準備を進めているところです。ふらっとおしゃべりがてら中学校の職員室に遊びに行こうと思います。