中学年で伸ばしたい国語力
なぜ中学年が重要なの?
小学校での国語力の発達には、大きく3つの時期があることをご存知でしょうか?
1・2年生の「入門期」、3・4年生の「成長期」、そして5・6年生の「成熟期」です。
特に中学年は「成長期」と呼ばれ、国語力が大きく伸びる重要な時期なんです。この時期に身につけた力は、高学年はもちろん、中学校以降の学習にも大きく影響します。
中学年で伸ばしたい4つの力
1. 速く読む力
教科書を1分間に300字程度の速さで読めることを目標にします。低学年の200字から、高学年では400字へと段階的にスピードアップしていきます。
2. 速く書く力
5分間で120字程度の文章を書けることが目標です。これは1分あたり24字のペース。将来、中学校や高校での授業でノートを取る際に必要不可欠な力になります。
3. 正しい文を書く力
「これ」「それ」「あれ」などの指示語を適切に使い、修飾語を効果的に活用して、より詳しい文章が書けるようになります。また、接続語を使って文と文のつながりを意識した書き方も身につけていきます。
4. 言葉の世界を広げる力
ローマ字や国語辞典の活用法を学び、一つの言葉に複数の意味があることも理解していきます。
週1回の特別な国語の時間
担任するクラスでは週に1回特別な国語の時間を設けていました。基本メニューは以下の4つ。
音読:スピードを意識して読む練習
視写:教科書の文章を写す練習
読解または文法の学習
短作文:テーマに沿って短い文章を書く
練習に特化した時間です。
おわりに
国語力は、すべての教科の土台となる大切な力です。日々の授業の中で、意識的に音読や視写、作文などの活動を取り入れることで、確実に子どもたちの力は伸びていきます。