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【育休ふたり旅】赤ちゃんと初めての新幹線。めざすは「大分の農家民泊」

夫を置いて「いってきま~す」

2021年12月3日、金曜の朝8:30。

私は東京駅にいた。

育休中の私にとって、久しぶりの通勤時間帯の東京駅。パリッとしたスーツに身を包むサラリーマン。綺麗にお化粧したハイヒールの女性。「別世界の人々だ、、」久しぶりすぎるオフィス街の空気にドキドキする。

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丸の内を抜けて、ビジネスマンや旅行者で賑わう新幹線のりばへ。コロナ感染者が激減していた12月上旬。新幹線ホームには活気が戻りつつあった。

そんな中、
私はひとり荷物にかこまれていた。

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片手には、メルカリで買ったコロコロ付きバック。背中にはリュック。そして前には8kgのむすめ。

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むすめにとって初めての新幹線。大丈夫かなー?不安を感じつつも、心の中は旅が始まるワクワクでいっぱいだった。むすめはどこに行くのかも知らず、いつも通り指をチューチュー吸っている。

今日めざすのは、大分県の耶馬溪町。初めての九州だ~!東京駅からだとざっくり6時間くらいかかる。長いよねーー。飛行機とも迷ったが、なんとなく新幹線にしてみた。

新幹線のチケットは、8日前にJR東海の「スマートEX」というネットサービスで購入。定価21,560円のところ早特割引の17,720円だった。スイカでピッとやるだけで新幹線に乗れるなんて、便利な世の中になったもんだ。

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9:09発、博多行き「のぞみ」


さて、新幹線に乗り込んだ。予約した指定席に行くと隣はスーツのおじさまだった。パソコンで仕事してるもんだから、むすめがグズらないよう祈った。60リットルのデカいバックを棚にあげることもできず、席の前に置いた。めちゃめちゃ邪魔だけど、まぁいいや。

むすめは隣のおじさまが気になるようで、じーっとガン見している。「おいおい、見すぎだよ!」と心の中で思いつつ、視線に気づいたおじさまは軽くこちらを見て、そのままパソコン作業に戻っていった。

むすめはまだ朝ゴハンを食べていなかった。三回食のむすめに、お出かけに役立つレトルトの赤ちゃん弁当ー!!お腹が空いていたのか「うー!うー!(早く食べさせろ)」と抗議の声。テーブルを蹴りあげようとする娘を抱え込み、なんとか完食。

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11号車「多目的室」は授乳に便利

隣に人がいなければ、席でこっそり授乳しちゃおーかなと思っていた。でもお隣はおじさま。席での授乳をあきらめ、11号車にある「多目的室」を使わせてもらった。

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快適なお部屋~!!普段は鍵がかかっているので、車掌さんに声をかけて開けてもらう。授乳をして、少し落ち着く。むすめはシートの上につかまり立ち、窓から流れる景色をポカーンとながめている。20分くらいのんびりして、部屋を出た。本当はもっとゆっくりしたかったけど、他の人も使うかもしれないし長居は無用ー!!

ちなみ、それまでは母乳と粉ミルクの混合で育てていた。近場の旅行にいくときは紙パックの「アイクレオ」を持っていったものだ。でもこの旅にはミルクを持ってこなかった。母乳も出てるし、水や麦茶も飲めるようになってきたから大丈夫だろう。この旅を機に、思いきって粉ミルク卒業だーー!

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13:50、福岡県「小倉駅」

その後、むすめがグズりそうになるとデッキにお散歩しに行ったり、ウロウロ徘徊したりした。そのうち娘は眠りはじめ、そのまま席に座ることができた。やったーー!

混んでいた車内も、広島を過ぎたあたりから空いてきた。旅行に向かうおばあちゃんグループが声をかけてくれた。「可愛いわね~こっち向いて~きゃー」って。嬉しいね。12時くらいにまた赤ちゃん弁当を食べさせた。

そんなこんなで、あっという間に福岡県小倉駅。ここで下車して、在来線で大分県の中津駅までいく。

小倉駅は、オグラ駅かと思っていたがコクラ駅だった。東京は青空だったのに、福岡は灰色の雲にジメジメ雨が降っていた。見慣れないJR九州の古いローカル電車に乗り換えながら「乗客はみんな九州の人なんだなぁ」としみじみ感慨にふけった。

15時01分、やっと着いたよ大分県「中津駅」

小倉から1時間ちょいで目的地である大分県の「中津駅」に着いた。大変かと思った長距離移動。意外とあっという間だったなぁ。

赤ちゃん連れてるので、助けてくれる人も多かった。「荷物だいじょぶ?」と聞いてくれるおじいさんとか、「抱っこするわよー」と言ってくれるおばあちゃんとか。ありがたやありがたや。

さて、この中津駅のロータリーには私たちを待っていてくれる人がいた。これから4日間お世話になる、「農家民泊」のご夫婦だ。

いよいよ大分県の旅が始まる!農家民泊てどんなだろう。どんな出会いが待っているのだろう。ドキドキしながら改札を出た。

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