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精神科医がすすめる これからの生き方図鑑 樺沢紫苑 著 ◆読書記録◆

最近、通勤時間はスマホを鞄にしまい、週に3-4冊くらいのペースで、読書を楽しんでいます。

私の場合、こういった記事を書くこと(アウトプット)を前提に読んでいるので、

気になった場所や、忘れたくない場所に、付箋や書き込みをどんどんしていくスタイルです。 

 

さて、今回は、精神科医で作家の樺沢紫苑(かばさわ・しおん)さんの書かれた、

「精神科医がすすめる これからの生き方図鑑」をご紹介します。

この本は一言でいうと…

限られた時間(=人生)を、自分らしく生きる方法を紹介している本です。

なんだか毎日、何をしたという訳ではなく、1日が終わってしまっている・・・とか、

ただ、与えられた指示をこなしているだけ、何かにチャレンジするハードルを越えられない

といった悩み・不安をお持ちの方に、本当にお奨めの1冊です。

本記事は、読書感想文キャンペーンで『奨励賞』をいただきました。

47個ものノウハウが、まるで福袋のように詰め込まれていますので、

その中から3つ、印象深いものを取り上げたいと思います。

・ 「反対星人」と「チャレンジ星人」がいる

・ 自己開示の返報性を意識

・ ストレスの危険性についてのデータ

「反対星人」と「チャレンジ星人」

世の中には、「反対星人」と「チャレンジ星人」がいる。

その比率は、なんと「反対星人」が9。「チャレンジ星人」は1。

 

反対星人は、別名インプット星人とも言われ、

周りからの指示を受け取る事ばかりに慣れてしまったため、

受動的で、"前例"や"経験"を判断材料にします。

 

これに対して、チャレンジ星人は、別名アウトプット星人。 

自分で考えて判断・行動する能動型。

現状を踏まえ、未来予測まで行います。

試行錯誤しながら、新しい方法を見つけ出します。

 

たしかに、獣医師の世界で新しい治療法や、概念について議論される際、

何でもかんでも、まず"反対"という人の方が多いなという印象があります。

 

新しいものが常に良いという訳ではありません。

また、獣医学は、知見の積み重ね(ある意味伝統?)が重要な世界ですが、

とりあえず『常に長い物には巻かれておけ』みたいな生き方は自分らしくないなと感じました。

⇒ 自分の感じたことや意見のアウトプットを、習慣化する!

自己開示の返報性

なんだか難しい心理学用語のように見えますが・・・要は、

人に名前を尋ねるときは先ずは自分から名乗る・・・みたいな(ちょっと違うか…)

相手のことを知りたかったら、自分のことを打ち明けてみようという、という法則です。

 

有意義な人生には、人とのつながりが必要です。※"数"は必要ではないと思います。

日本人は悩み事があっても、3人に1人は相談する人もいない。そんな社会です。

 

私の診療所は、猫の飼い主さんの割合が多く、犬:猫比は、1:9です。

犬の飼い主さんには、お散歩仲間さん、同じ犬種でのお友達グループなど、

相談相手がいらっしゃる場合が多いのですが、

猫の飼い主さんは、病気のことについて、一人で抱え込む方

SNSなどで夜中じゅう情報収集をされているような方が、

本当に多いのです。

 

「私はこうしてみたけど」とか、「だったらこうしてみたら」と、

自分は孤独ではないと感じさせてあげる事が必要だと、年々感じています。

⇒ 自己開示、言語化によって、「孤城」から抜け出すお手伝いができるような存在になろう!

日常のストレスの危険性

樺沢先生の書籍やYouTubeでは、

"数字データ"を引用されている事が多く、

それが時にインパクト強すぎて、逆に笑ってしまう事も有ります。

 

日常のストレスの危険性について。

『通勤電車vs戦闘機のパイロット』

通勤電車のお客さんの方が、戦闘機のパイロットに比べて、

血圧・心拍数を比較すると通勤電車の方が高い・・・って。

 

根拠はあるんですか?データはあるんですか?みたいな声が聞こえてきそうですが、

BBCのニュースでも紹介されています。

Commuters 'suffer extreme stress'

 

普段の生活の中で、どうしても避けられないストレスもありますが、

生活習慣の工夫によって避けられるストレスも多く、

「脳疲労」に陥らないような生活を心がけたいです。

 

具体的に私が始めたのが、

・ 集中仕事非集中仕事を行う時間、メリハリを意識

・ 隙間時間の過度なスマホチェックなど、情報の集めすぎに注意

・ 睡眠・入浴の改善で、質も時間も確保

 

もう一つ加えるとすると、"腹八分"

⇒ メンタルの健康維持。ストレス、脳疲労の"蓄積"に注意!

"これ生き" これからの生き方の参考書

私の両親は・・・

笑って過ごしても1日は24時間
イライラ怒って過ごしても1日は24時間
だったら、笑って過ごしましょう

と、幼少期から私に話していました。

 

学業や仕事の成功で得られる幸福よりも、

人から感謝される事で得られる幸福を大事に。

 

そんな育て方をしてくれたんだなと、

改めて両親に感謝します。

3~40代以上の方々に、おすすめの一冊だと思います。


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山本健二(Kenji Yamamoto, 獣医師やまけん)
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