訳あってお蔵にした作品
あんスタの二次創作を描いてみたかったのですが、あまりにも情景描写が思い浮かばず、セリフばっかりになってしまったのでお蔵入りです……
アイデアメモと一緒にここで供養しておきます。
「ズ!」のストーリーネタバレあります!
「ズ!!」アプデ前の為、「ズ!!」の設定は反映していません。また、ねつ造も多いです!
以下全文
兎と傀儡のホンネ
何させたいか?
・お互いのソロ曲穴埋めテスト
・二人三脚(状態で行動。)
・ネクタイのお下がり。(なずな→みか)
・飴ちゃん共有(みか→なずな)
・二年生のネクタイで作ったクマのストラップ
ーー夢ノ咲学院 廊下
「うみゅ!レッスンに遅れりゅ!」
ドン!
バサッ……
「痛ったいわ…何するん!」
「うわ!ごめんにゃしゃい!いしょいでて……って、みかち…影片?」
「なんだ、なずな兄ィ……」
「プリント、拾うよ。」
「要らんことせんといて。なずな兄ィの手なんて借りんでも大丈夫やし。レッスン、遅れそうなんちゃうの?」
「うぅ……わかった。じゃあな。」
「(なずな兄ィ…お師さんを…俺を…Valkyrieを裏切った…裏切り者や……)」
ーー防音レッスン室
「(みかちー、それに斎宮……今のおれはRa*bitsなんだ!卒業しても……そうだよな……)」
「……ちゃん?に~ちゃん?」
「……ん?」
「どうかしたんですか?」
「何でもないぞ!創ちん!」
「それならいいんですが……もしかして卒業したあとのこと……考えていたんですか?」
「……うん、そんなところかな。みんな!今日のレッスンはここまで!気をつけて帰るんだぞー!」
「に~ちゃんも、なんだぜっ!」
「はい、お疲れ様でした。」
「創ちんも、気をつけてな?」
「はい、に~ちゃんも帰ります?」
「おれはもう少しやることやってから帰るよ。」
「そうですか、気をつけて下さいね。」
ーー放送室
「ふぅ……明日の放送の準備も終わったし、おれも帰るか。」
ーー廊下
「♪~♪~♪~♪」
【仁兎先輩!】
「うにゅ!? びっくりするらろ!こんな時間に急に話しかけんにゃ!」
【ふふっ、ごめんなさい。】
「おまえ、こんな時間まで何してたんだ?」
【ライブの企画書作ってました。】
「プロデューサーも大変だな、新学期からは正式にプロデュース科に移るんだろ?」
【はい、仁兎先輩も卒業しちゃうし、ちょっと寂しいですけど……】
「心配するな、おまえにならおれのRa*bitsを任せられる。不安なら、いつでも電話しろ?」
【流石、Ra*bitsの「に~ちゃん」ですね。】
「まったく会えなくなるんじゃないんだし、今まで通りのおまえでいれば平気だよ。」
【ありがとうございます。そういえばさっき口遊んでいた曲って……】
「ああ、聞かれちゃってたか……」
【Valkyrieの曲…ですよね?】
「うん、おれが居たころのな……あの二人には極力かかわらないようにしてるつもりだけど、身体が覚えているんだ。」
【後悔してます?】
「いいや、もうおれは斎宮の人形なんかじゃないんだ!でも……」
【でも?】
「みかち……影片が時折心配になるんだ…… あいつ、斎宮が言ったこと、素直に聞きすぎるから… 昔のおれみたいに。」
【……】
「斎宮からしたら失敗作なんだろうけど、そんな斎宮を影片は慕ってる。」
【影片くんと仲直りしたい?】
「え?おまえ、話聞いてなかったか?あいつらとは極力かかわらないようにしてるって。」
【怖いんですか?】
「……」
【逃げたまま卒業していいんですか?】
「……」
【逃げたまま卒業しきれるんですか?】
「うみゅ!わかっらろ!そんにゃに言うにゃら、いい考えあるんらろうにゃ!!」
【もちろんです!ちょっと荒っぽいですけど………】
翌日 防音レッスン室
「(昨日そんな話になって今、おれと影片はお互いの足を鍵付きの鎖で繋がれた状態で防音レッスン室に閉じ込められている。)」
「えっと…確かマコちんはAV機器を使って助けを求めてたっけ!」
「なずな兄ィ、ちょっと落ち着いたらどうなん?」
「こんにゃ状況でおちちゅけりゅわけにゃいだりょ!」
「噛みすぎて何言ってるんかわからへんで?」
「うみゅ……」
「第一、こんなことするんはあんずちゃんくらいやろうし。」
「あいつが?」
「目的はようわからん。」
「(うみゅ!わかっらろ!そんにゃに言うにゃら、いい考えあるんらろうにゃ!!)」
【(もちろんです!ちょっと荒っぽいですけど………)】
「まさか、おれたちを仲良くさせる少々荒っぽいことって……」
「あんずちゃん、なずな兄ィにそんな事言っとったんか。せやかて今のおれはなずな兄ィと仲良くする気はない。」
「そんなこと言っても影片、あんずの事だし、仲良くするまで出られないとか出さないってパターンじゃないか?」
「うーん、今日はお師さんも作業が残ってるって言っとったし……」
「おれら、何したら出られるんだ?」
「知らんよ……」
一時間後
「影片…おまえ、斎宮が卒業したらどうするんだ?」
「どうもせん、学院にお師さん居らんでも、帰る家はお師さんの家やもん……」
「そうだったな…でも、いつまた倒れられても、おれや斎宮…あんずは居ないぞ? それにまたマコちんやゆうたくんに見つけてもらえるとは限らない。」
「…最近、お師さんがちょっと変なんよ……」
「斎宮が?」
「ライブの時でもおれを前面に押し出したり、普段させんことをやらせてくれたりするんよ……」
「斎宮なりにおまえの事を考えてる証拠じゃないか?」
「卒業しても、おまえひとりでやっていけるようにって……」
「お師さんに捨てられるん?」
「そうじゃいない、影片の未来を創ってるんじゃないかな?」
「………」
「そういえば、いつかおまえに渡したアイスの引換券…結局どうしたんだ?」
「言いたくないわ……」
「…そうか。」
その時、扉の隙間から数枚の紙が入ってきた。
「うん?何か来たぞ?」
「んぁ!なずな兄ィ、引っ張らんといて!」
「じゃあ、二人三脚で取りに行くぞ!せーの!」
「なずな兄ィ…ちっこい!」
「なんらと!きにしてりゅんらろ!」
「もうちょっとや。」
「よし!取れた!」
「なんて書いてあるん?」
仁兎先輩に影片くん、突然閉じ込めてゴメンね。
二人…ううん、三人の事情はよく知ってる……
だけど私は、先輩と影片くんには仲良しでいてほしいな……
私からの最後の課題……
二人のソロ曲の穴埋めを用意したので、お互いのを解いてください。
終わったら相手に採点してもらってね。
あと、このレッスン室の鍵は遊木くんにお願いして、タイマーロックにしてもらってるから、あと三十分もすれば出られるよ。
それに、鎖の番号は傀儡師の誕生日だよ。
「だって……」
「はぁ?なずな兄ィのソロ曲なんてわかるわけないやん…自分のもまだ曖昧やのに……」
「影片…自分の曲くらいはしっかり覚えような…… とはいっても、おれも自信がある方じゃないな……」
「とりあえず、鎖外さへん?」
「そうだな…傀儡師の誕生日?」
「そんなん、お師さんの誕生日に決まってるやろ!」
「なら……1030。」
「おお!はずれた!」
Valkyrieとなずなの沼は深いです……
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