チダイの塩焼きを茅場町で
チダイはマダイによく似ているが、頭のところのカーブがマダイよりも急な坂になっているので区別される。高知ではキダイとともにコダイといい、またチコとかチコダイという。北海道から南はフイリッピンまでの沿岸に広く分布するが、マダイほど浅い所には来ない。マダイほど大きくならず、四〇センチどまりである。茨城、長崎、島根県で多く獲れるが、年産額は三〇〇〇トンぐらいである。冬うまい魚だが、大阪では秋うまいという。チダイはいくぶんマダイにくらべると味は劣るが、マダイと同じように調理して食べる。(「魚のシュン暦」金田尚志著)
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