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人とクマの関係を考える【ヤマケイのこんな本】

近年、野生動物と人が遭遇する事例が増えています。
その中でも特に「クマ」に焦点を当て、事故事例を検証したノンフィクションや、狩人たちの記録から、人とクマの関係を考えてみませんか?

ヤマケイから発売している「クマの本」を8冊ご紹介します。


『ヤマケイ文庫 人を襲うクマ』
羽根田 治著

福岡大学ワンダーフォーゲル部のヒグマ襲撃事件をはじめ、クマによる事故の実態、原因を解明するノンフィクションです。

事故事例を分析するとともに、クマの生態についても解説します。

『ヤマケイ新書 クマ問題を考える』
田口 洋美著

深刻化する野生動物と人間の遭遇。保護か、捕獲か、駆除か。
解説の糸口はあるのでしょうか?
この問題について、早くから注視してきた研究者による考察です。

『ヤマケイ文庫 羆吼ゆる山』
今野 保著

戦前~戦後の北海道の奥地、羆の気配を身近に感じ暮らしていた人間と羆との死闘の物語。

父から狩猟の手ほどきを受けた今野少年と羆との対決、近所に住む兄弟・七郎と八郎が羆と繰り広げた修羅場、羆撃ち名人の命を奪った手負い熊の恐怖、アイヌ伝説の猟師・仙造と「金毛」という羆との交流が描かれます。

『ヤマケイ文庫 ヒグマとの戦い』
西村 武重著

広大な土地を開拓し、自然の中で狩猟や釣りをする。
大正から昭和にかけて猟銃を携え北海道の原野を駆けめぐった、ある狩人の若き日の冒険譚!

『ヤマケイ文庫 北海の狩猟者』
西村 武重著

大正5(1916)年に養老牛温泉(北海道中標津町)を踏破し、旅館養老園を開いたことでも知られる開拓者・西村武重。

飼牛を襲って牧場を荒らす羆狩りや痕跡を追って何日も山野を彷徨する単独羆猟の話、山女魚釣りの極意、アイヌ民族との交流、人跡疎らだった時代の知床半島探検など、壮年期の西村が体験した貴重な記録。

『ヤマケイ文庫 朝日連峰の狩人』
志田 忠儀話、西澤 信雄構成

山菜・キノコ採集やイワナ・ヤマメ釣り、ツキノワグマ狩り、キツネやテンやウサギなどの罠猟。
山中で出会ってきた動物の行動についての興味深い考察、遭難にまつわることなど、長年の経験に裏打ちされた含蓄に富む言葉を随所で読むことができます。

『ヤマケイ文庫 羆風』
戸川 幸夫作、矢口 高雄画

大正4年12月。死者6名、負傷者3名を出した、日本史上最悪の獣害事件「北海道三毛別熊害事件」を動物文学の雄、戸川幸夫が綿密に取材し小説化。
その物語を『釣りキチ三平』『マタギ』などで広く知られる矢口高雄がマンガとしてダイナミックに描き出します。

『ヤマケイ文庫 マタギ』
矢口 高雄著

舞台は、雄大な奥羽山脈の山里。
不条理とも思える大自然の〝掟〟の下、狩人であるマタギたちは、冷徹な頭脳と研ぎ澄まされた狩猟技術をもって野生動物に向かっていきます。