ヤマケイの本

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ヤマケイの本

山と溪谷社の一般書編集者が、新刊・既刊の紹介と共に、著者インタビューや本に入りきらなかったコンテンツ、スピンオフ企画など、本にまつわる楽しいあれこれをお届けします。https://www.yamakei.co.jp

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  • 日々の暮らしを充実させたい!

    毎日の生活に一工夫して、より充実した日々を過ごせる方法を紹介します。

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    「ヤマケイの本」から出版された書籍にまつわるインタビューや、取材記事のまとめです。

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    散歩中に見つけられる動植物や、日帰り旅行・ハイキングにおすすめな場所などを紹介します。

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「山以外の本も出しています!」――ヤマケイの本について、もっと広く楽しくお伝えするnoteをはじめます

私たち山と溪谷社は、1930年に山岳の雑誌『山と溪谷』と書籍を発刊する出版社として創業しました。2020年に創業90周年を迎えた、かなり老舗の出版社です。 山好きの方には、『アルペンガイド』や『ヤマケイJOY』、山のムック本などで馴染みをもっていただいているかもしれません。 そんな出版社ですが、実は山以外の単行本もたくさん発刊しているのです……! 料理やペットの実用書、研究者が書いた科学エッセイ、民俗学的な読み物、生き物をもっと楽しく知るための図鑑や児童書、よりよく生き

    • 自然の循環を感じる野菜づくりがしたい! イラストレーター・WOODYの自然菜園生活

      【連載第1回 「自然菜園」に出合う!!】 はじめまして。イラストレーターのWOODYです! マンガ自然菜園シリーズを担当させていただいたご縁で、今回から全3回に渡って連載をさせていただくことになりました。私が実践している自然菜園の魅力をみなさんに少しでもお伝えできればと思っていますので、よろしくお付き合いくださいませ。 さて、私はといいますと、イラストレーターを生業としていますが、元々「農」について興味を持っていました。高校生の頃から「(その頃の夢であった)ファッショ

      • カラス博士に聞いてみた。「カラスは賢いって本当ですか?」

        9月6日は、crow(クロウ)に由来する「カラスの日」。 怖がられたり嫌われがちではあるけれど、実は汲めども尽きせぬ魅力をもつカラスについて、カラス博士・松原始さんの著書『カラスはずる賢い、ハトは頭が悪い、サメは狂暴、イルカは温厚って本当か?』(山と溪谷社)より、一部を紹介します(イラスト:木原美沙紀)。 松原先生、カラスは賢いって本当ですか? 人間と同じことができるから賢いだって?カラスは賢い。これはもう、枕詞と化した感がある。 確かにカラスの認知能力は高いのだが、「カラ

        • 色のちからを自分のちからに!

          『四季の色彩心理学 色のちからを日々に活かす本』の見どころ紹介 2024年9月5日に発売される『四季の色彩心理学 色のちからを日々に活かす本』では、彩り豊かな生活が送れるヒントを色彩心理の観点から、色を四季に分け、季節ごとの美しい写真とともに紹介しています。監修を務めてくださった橋本実千代さんに、本書がどんな本なのか、そして色彩心理の魅力について伺いました。 色彩心理学は、実は幅広い…! 本書を楽しんでいただくにあたり、まずは「色彩心理学」とはどういうものか、簡単に紹介さ

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          新刊のご案内【2024年9月発売】『ヤマケイ文庫 旅するタネたち』など5冊

          台風に伴った豪雨に雷、少し落ち着いてきたでしょうか。 少しでも心を落ち着かせるためにも、ゆったり読書の時間を設けてみてはいかがでしょう? 今月のヤマケイの新刊をご紹介いたします! ※発売日はAmazonなどWEB書店の日付に準じます。 <9月5日発売> 『四季の色彩心理学 色のちからを日々に活かす本』 橋本 実千代監修色は人の心に影響を与えます。 本書は、そんな「色彩心理学の基本」を学び、四季折々、日々を健やかに前向きに過ごすための「色」をわかりやすく学びます。 季節ご

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          【研究者の推し本】 『野生生物は「やさしさ」だけで守れるか?』 貝類学者・福田宏

          「かわいそう」考 ー『野生生物は「やさしさ」だけで守れるか?』を読むー「かわいそう」は「擬人化」である  本書は「かわいそう」という感情への言及を問題提起とする形で始まり、その問い掛けは掉尾5章の「命に向き合う責任」に至るまで一貫しています。ならば、「かわいそう」はいかに人の心に発現して行動を方向付け、生きものを含む他者や外界へ影響を及ぼすのでしょうか。  直近に私がその感情を抱いたのは、数日前の夜半に暗い車道を徒歩で横断中、センターライン附近をよちよち這う蝉の幼虫に気

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          『こんなの見たことない! 海のエイリアン図鑑』制作の裏側をご紹介!

          6月18日に発売された『こんなの見たことない! 海のエイリアン図鑑』の魅力を紹介する記事の後編です! この本は、水中カメラマン・堀口和重さんが海に潜って撮影したエイリアンのような生き物たちを紹介していく本です。 文章は、ダイビングメディアで活動してきたライターの山崎陽子さんと私、山本晴美で担当しました。 『こんなの見たことない! 海のエイリアン図鑑』は、小学生から楽しんでいただけるように、工夫しながら作った一冊です。 ★前編はこちら エイリアン感をもっと!この本は、堀

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          暑い夏の夜に読みたい「妖怪カルチャーブック」【ヤマケイのこんな本】

          夏の定番行事といえば、肝試しや怪談があります。 夜の闇の向こうから現れたらこわ~い奴ら、妖怪。 子どもの頃に夢中になった方も多いのでは? 日本は世界でも珍しいほど多種多様な妖怪が生まれた国です。 なぜそうなったのか? どんな妖怪がいるのか? そして現代では、どこに行ったら会えるのか? 妖怪やアヤカシのモノたちに興味を持ったとき、初めに読みたい『ときめく妖怪図鑑』をご紹介します。 ■妖怪ってなんだろう? 漫画やアニメでもおなじみの河童や一つ目小僧、かれらはどこから来たの

          暑い夏の夜に読みたい「妖怪カルチャーブック」【ヤマケイのこんな本】

          釣りをしていて、堤防から転落してしまう——海へ遊びに行く前に知っておきたい危険とそれを避ける方法

          夏休み。子どもと一緒に登山や、川遊び、海水浴など、外遊びに出かける人も多いのではないでしょうか。しかし、外遊びをしている最中に、子どもが事故にあってしまうケースが少なからずあります。 この記事では、子どもと一緒に外遊びに行く際に知っておきたい、実際に起きてしまった"海"の事例と、どうやったらそれを避けられるかの解説を『子ども版 これで死ぬ 外遊びで子どもが危険にあわないための安全の話』(山と溪谷社)から紹介。 外遊びで楽しい時間を過ごせるよう、事前に海にひそむ危険を知って

          釣りをしていて、堤防から転落してしまう——海へ遊びに行く前に知っておきたい危険とそれを避ける方法

          川でお菓子を拾おうとして、子どもがおぼれる——遊びに行く前に知っておきたい、川の危険とそれを避ける方法

          夏休み。子どもと一緒に登山や、川遊び、海水浴など、外遊びに出かける人も多いのではないでしょうか。しかし、外遊びをしている最中に、子どもが事故にあってしまうケースが少なからずあります。 この記事では、子どもと一緒に外遊びに行く際に知っておきたい、実際に起きてしまった"川"の事例と、どうやったらそれを避けられるかの解説を『子ども版 これで死ぬ 外遊びで子どもが危険にあわないための安全の話』(山と溪谷社)から紹介。 外遊びで楽しい時間を過ごせるよう、事前に川にひそむ危険を知って

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          宇宙と海は繋がっていた!?『こんなの見たことない! 海のエイリアン図鑑』の見どころ、読みどころを詳しくご紹介

          記録的猛暑が続く今年の夏。家族で海水浴や磯遊びに出かける方も多いのではないでしょうか? しかし…。海の中に「エイリアン」が潜んでいることは、皆さんご存知ないのではないでしょうか(笑)!? 6月18日に発売された『こんなの見たことない! 海のエイリアン図鑑』には、皆さんが見たこともない、その名前すら知らないかもしれない(⁉)、不思議な生き物が約100種登場します。 本書に登場する生き物たちの写真は、海を潜って撮影すること18年の水中カメラマン・堀口和重さんによるもの。そし

          宇宙と海は繋がっていた!?『こんなの見たことない! 海のエイリアン図鑑』の見どころ、読みどころを詳しくご紹介

          新刊のご案内【2024年8月発売】『私はヤギになりたい ヤギ飼い十二カ月』など3冊

          立っているだけで汗が吹き出す、今日このごろ。 外に出たくない日や、少し涼しい夕方の読書のともに、オススメな新刊3冊をご紹介いたします。 ※発売日はAmazonなどWEB書店の日付に準じます。 <8月19日発売> 『私はヤギになりたい ヤギ飼い十二カ月』 内澤 旬子著春になれば、柔らかく美味しそうな草の芽吹きに熱視線を送り、夏は、酷暑と虫と格闘しながら、茂り過ぎた草の海を刈りまわり、秋には、ヤギたちの大発情祭りを横目に冬に向けて干し草を作り、冬は、チェーンソーで常緑樹の剪定

          新刊のご案内【2024年8月発売】『私はヤギになりたい ヤギ飼い十二カ月』など3冊

          【人気の科学者ケイトが教える】強すぎる紫外線から身を守るために絶対に知っておきたい「日焼け止め」の選び方・使い方とは?

          じりじりと、強烈な陽射しが降り注ぐ夏――。ビーチや山へと出かける前に、知っておきたい紫外線の話です。 SNSで話題沸騰の『さぁ、化学に目覚めよう 世界の見え方が変わる特別講義』(ケイト・ビバードーフ:著、梶山あゆみ:訳)。テキサス大学で文系の学生に向けた授業を担当し、自他ともに認める化学オタクの著者(表紙写真で火を噴いている人物)が、高校から大学の教養レベルで学ぶ化学の基本原理と、日常にあふれる化学反応をわかりやすくユーモアたっぷりに語る一冊です。内容から一部を公開します。

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          狼を連れて銀座を散歩し、自宅の庭でハイエナを飼う…「すごい犬奇人」の生涯

           戦前から戦後にかけて、狼をはじめとするイヌ科動物を独学で研究し、雑誌『動物文学』を立ち上げた平岩米吉という人物がいた。  平岩米吉は、動物行動学の父といわれるコンラッド・ローレンツより先に、自宅の庭で犬、狼、ジャッカル、狐、ハイエナと暮らして彼らの生態を研究し、フィラリア撲滅のために私財と心血を注いだ。さらに『動物文学』にて、「シートン動物記」「バンビ」を初めて日本に紹介している。  偉大な奇人、平岩米吉を紹介したノンフィクション『愛犬王 平岩米吉』片野ゆか(山と溪谷社

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          眺めて愛らしく、爽快な香りに癒やされる、ハーブのアレンジメント

          【連載第3回】 ハーブのアレンジメント【花瓶やグラス、かごに飾る】 料理用に摘み取ったハーブの残りを、コップや空き瓶に挿すだけでかわいいアレンジメントになります。そんな小さなアレンジをキッチンやリビングなどに置くと、その場の雰囲気がぱあっと明るくなるから不思議です。ハーブのよいところは、料理に使えるし、飾っても楽しめること。さらに、ハーブの葉に優しく触れるたびに心地よい香りが立ち上がり、空間に香りを広げる天然のディフューザーのような存在になってくれます。 ハーブによって

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          夏だ!海だ!海の生き物たちを知ろう!【ヤマケイのこんな本】

          まもなく梅雨が開けそうな今日このごろ。 暑い夏が始まりますね。 夏といえば、海!日本の周りをぐるりと囲む海には、さまざまな生き物が住んでいます。 可愛らしい魚から、そんな生態だったの?!と驚く生き物まで。 海の生きものたちを知る、ヤマケイの本をご紹介いたします。 『こんなの見たことない! 海のエイリアン図鑑』 海の中には陸上の生き物からは想像もできない不思議な見た目や生態をした生き物たちがたくさんいます。 そんなまるでエイリアンのようなインパクトある姿の海洋生物たちを、

          夏だ!海だ!海の生き物たちを知ろう!【ヤマケイのこんな本】