2月22日猫の日に発行、ではニャい猫の本
●猫じゃらしはただのおもちゃではニャい
ノヤ動物病院の野矢院長によると、猫じゃらしは今どきの猫にありがちな運動不足やストレスの解消に効果があり、簡単な健康チェックもできるという。(本を見てね)狩猟本能の覚醒にも効果があるのでワイルドでセクシーな猫になれるかもニャ。
●猫じゃらし指南の陽子さん
陽子さんは動物カメラマン福田豊文さんの奥さまで撮影助手。初めて会った猫を、限られた時間、限られたスペースでじゃらし、その子の魅力を最大限にひきだす凄ワザはCat Show界の猫のあいだでも有名である。
今までに10000びき以上の猫や犬をじゃらし、毎日猫じゃらし鍛錬をかかさないという。
●猫じゃらしごっそり
「猫じゃらしのお店でもしょっちゅう新しい猫じゃらしを買っているし、ときどき宅急便でごっそり猫じゃらしが送られてくる。通販も利用しているみたい。どのくらい買っているかは不明。なにせどっさり」(夫のタレコミあり)
福田家には陽子さんの夫も猫たちも知らぬほど、たんまり猫じゃらしがあるようだニャ。
●じゃらされ猫写真
カメラマンにとって猫じゃらしは、動きのある写真を撮るための秘密のツール。なるべく画面に猫じゃらしが映り込まないように撮るので、猫じゃらしの入ってしまった写真は今まですべてボツだった。
そんなボツ写真を、この本のために写真データ総当たりで大捜索。発掘作業は困難をきわめたようだニャ。
「20万カット、いやもっと見たかしら。同じ作業をもういちど? ムリですわん」(担当N)
飛び猫、立ち猫、招き猫など、苦労して探しだした写真をじっくり楽しんでほしいニャ。
●著者紹介
じゃらし指南
福田陽子(ふくだ・ようこ)
静岡県生まれ。犬猫撮影の“じゃらし”や設営を担当している。撮影の助手として15年、10000びき以上の猫(犬も)をじゃらした猫じゃらしのプロ。キャットショーでの撮影には毎回100種以上の猫じゃらしを持参。「どうやったら初めて会う猫ちゃんたちを思い通りに動かせるのか」いつも考えている。撮影でいろいろな犬や猫に会えるのがとっても楽しみ。福田家には現在アメリカンショートヘアとスフィンクスが3びき。365日じゃらしに励んでいる。
写真
福田豊文(ふくだ・とよふみ)
佐賀県生まれの動物写真家。野生動物から動物園、犬や猫まで、さまざまな動物たちの撮影に精力的に取り組み、新鮮で斬新な写真に日々挑戦中。作品に『イヌとネコのふしぎ101』(偕成社)、『もぐもぐどうぶつえん』(ひさかたチャイルド)など多数。カレンダーに『ほのぼの子ねこ』『柴犬』『開運まねき猫』『子いぬコロコロ』『(山と溪谷社)など。日本写真家協会(JPS)会員、U.F.P.写真事務所代表。
文
なかのひろみ
兵庫県生まれの編集者。自然科学の本、特に子どもの本をたくさんつくっている。『どうぶつえんのみんなの1日』(アリス館)、『みてみて! クオッカ』(ほるぷ出版)など。