今、「変形菌」がアツイ！？ 謎の身近な生きもの、変形菌の正体に迫る！
弊社から、こんな図鑑が発売されました。
『発見と観察を楽しむ自然図鑑 変形菌』……
ありがたいことに、発売前からたくさんのご予約をいただきまして、Amazonでは、「動物・植物」カテゴリで1位に輝きました。
しかし、まだまだ知名度が高いとは言えない生きもののようで、
「変形菌とはなんぞや？」と聞かれることも多い・・・
そのため、今回は図鑑発売記念＆PRとして、変形菌についてのnoteを書かせていただくことにしました！
変形菌って何？
変形菌は、小さいながらも見た目が美しいことや、生態の面白さ、また身近でも見つけられることから、近年ファンが増えている生物のようです。
実際にどんなものなのか、図鑑「変形菌」のページからご紹介。
に、虹色……！ 美しすぎる……。
これは「ジクホコリ」という変形菌で、図鑑いわく「変形菌界のアイドル的存在」。
他にも、
色が可愛らしいもの、
形が可愛らしいもの
不思議すぎるもの
などなど、種によって形や色が様々なのが変形菌の魅力の一つでしょう。
大きさは？
ところで、変形菌の実際の大きさはどれくらいでしょうか・・・。
それをお伝えすべく、家にあった標本を撮影してみました！
手と比べてみました。
これが先ほどの「ジクホコリ」の実際のサイズ感です。おわかりでしょうか・・・。結構小さいですね・・・。
どこにいるの？
変形菌に出会うにはどうしたら良いのでしょうか。変形菌は朽ち木や落ち葉に発生することが多いです。
緑の少ない地域に住む方でも、身近にちょっとした広さの公園があれば、そこでじっくり探してみると、変形菌との出会いがあるでしょう。
図鑑に書いてあることを参考に、朽ち木や落ち葉がありそうな近くの公園に、変形菌を探しに来てみました。（6月下旬）
早速、朽ちた切り株が見つかったので、変形菌を探してみます。
これは・・・！マメホコリでしょうか。
図鑑いわく、「最もよく見つかる種類の一つ」。確かにすぐに見つかりました！
また、落ち葉も探してみました。落ち葉の変形菌は少し苦戦しましたが、根気よくめくっていくと見つかりました。
これは・・・シロジクキモジホコリでしょうか。可愛い！
このような、ちょっとした公園でも、見つけることができました。
ちなみに、変形菌を探すのに適した時期は「梅雨〜夏」とのこと。まさに今がチャンスですね！
結局、変形菌の正体は？
色や形が様々で、身近でも見つかる変形菌。実際は、どんな生きものなのでしょうか。
変形菌は落ち葉や倒木などに発生する微生物で、アメーバの状態から、1mm未満〜数10cm以上にもなる、キノコのような子実体をつくります。
「菌」と名前に付きますが、菌類の仲間ではありません。世界的に広く分布する種類が多く、世界で1000種ほど記載され、日本では600種ほど見つかっています。
変形菌は、動物でも植物でも、キノコのような菌の仲間でもなく、
「アメーバ動物」というグループに所属する生きものとのことです。
今回の変形菌の図鑑では主に「子実体」というキノコのような姿を紹介していますが、この姿になる前は「変形体」というアメーバのような姿をしています。
このように、さまざまに姿かたちを変えることから「変形菌」と呼ばれているようです。
変形菌を探しに行ってみよう！
今回のnoteでは、あまり詳しく変形菌を紹介できませんでしたが、少しでも「変形菌」という生き物に興味を持ってくださったら嬉しいです。
この時期は、博物館などで観察会が行われることもあるので、機会があればぜひ参加して変形菌の世界に踏み込んでみてください・・・！