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初めてでも失敗しない!絵を描くように刺す「パンチニードル」でハンドメイドを楽しもう

モコモコした見た目がかわいい「パンチニードル」をご存知ですか? 専用の針(ニードル)を使い、絵を描くようにプスプス刺すだけで、ブローチやポーチなどの小物から、クッション、玄関マットなどの大物まで作れると話題の手芸です。このパンチニードルの作り方を写真付きでわかりやすく解説した書籍『いちばんわかりやすいパンチニードルの教科書』が発売となりました。今回は、冬の季節におすすめの手しごと「パンチニードル」の魅力や特徴を書籍と共にご紹介します。

文:鞍田恵子
写真:口絵・福井裕子、プロセス・三浦英絵 

パンチニードルの針にはさまざまなサイズがあり、大きな作品を一気に仕上げるときは太糸タイプのパンチニードル、細やかなモチーフを刺すときは細糸タイプのパンチニードルが適しています。

書籍では、太糸タイプと細糸タイプのパンチニードルの基本をギュッと一冊にまとめました。著者は、パンチニードルを中心に、さまざまな手法のワークショップを開催するWOOLYの井上直美さん。

刺し方の基本から、布や糸の選び方、作品の仕立て方、困ったときのQ&Aなど、すべてわかりやすい写真解説つきなので、初心者はもちろん、途中で挫折してしまった人にもおすすめです。

【パンチニードルとは】

専用の針に糸を通し、布にプスプスと刺していくテクニック。
刺した側は刺しゅうしたようなステッチ面に、裏側はモコモコしたループ面に仕上がります。どちらの面も作品の表にすることができ、ループ面とステッチ面を組み合わせた作品に仕上げることもできます。針先の長さによってループの長さを調整できるので、針先の太さによって刺しゅう糸から毛糸まで糸を使い分けられるのも特徴です。

ループ面:針を刺した面の裏側。モコモコしたループができます
ステッチ面:針を刺した面。平面的でくっきりしたステッチになります

【パンチニードル(太糸タイプ)】

クロバーのパンチニードル

極太糸から中細糸が使えるクロバーのパンチニードル。直径5㎜と3.5㎜の2種類の針が選べ、針につけるコマの数をかえればループの長さを4段階に調整することができます。針先の糸のすべりがよく、劣化しにくいのも魅力です。

こんな作品が作れます!

フリンジつきタペストリー

ループの高さをかえたり、部分的にループを切りそろえたりすることで、奥行きをもたせたタペストリー。ボリュームのあるフリンジが、シンプルな白壁にやさしい表情をプラスしてくれます。

花の玄関マット

ふんわりボリュームのある太糸でザクザク刺した玄関マット。大きい作品だけに製作時間がかかりますが、その分、完成したときの喜びも大きいでしょう。

丸と三角のブローチ

大きな作品づくりに適した太糸タイプのパンチニードルですが、小物に仕立てることも。ループがギュッと詰まって、毛糸のフワフワとした質感を楽しむことができます。

【パンチニードル(細糸タイプ)】

DMCのパンチニードルペン

ペンタイプで持ちやすいDMCのパンチニードルペン。針の長さを細かく設定できる目盛つきで、ループの長さを調節できます。さらにS、M、Lの替え針がついていて、刺しゅう糸から細い毛糸まで、さまざまな糸を使って刺せるのが特徴です。

こんな作品が作れます!

エスキモーガールとイエティのキーホルダー

中綿入りでふっくら仕上げたエスキモーガールとイエティのキーホルダー。顔や体の一部をステッチ面にすることで高低差を出し、立体感を出しています。

チェック柄のコースター

ほどよい厚みで安定感のあり、グラスやカップの下に敷くだけで、いつもと違う印象に。糸の色合わせは無限なので、オリジナルコースターが作れます。

ロゴ入りトートバッグ

タルトのロゴとイラストがシンプルなトートバッグのアクセントに。市販の布バッグに直接刺すことができるのも「パンチニードルペン」の魅力です。

冬のおうち時間にパンチニードルを

挑戦してみたい作品は見つかりましたか?
パンチニードルは、仕組みが単純で大らかな手芸。「こうでなければいけない」というルールはほとんどなく、一般的な刺繍に比べて作業もスピーディーなので、コツさえつかめば、すぐに慣れて夢中になること間違いなし! この冬、おうち時間のお供にパンチニードルを始めてみませんか?

著者プロフィール
井上直美
紡ぎ車、織り機の輸入販売店スタッフを経て、ワークショップと雑貨の店「WOOLY」をオープン。日本で普及する前から使用してきたパンチニードルを中心に、手紡ぎ、手織りなど、さまざまな手芸の作品作りやワークショップを開催。初心者でも「できた!」を感じられる 内容のワークショップを開催している。
https://w-o-o-l-y.com
Instagram @w_o_o_l_y