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主が油を注がれた方を、殺害するとは何事か:聖書をめぐる旅 9/20

9/20(月)
 今朝の札幌は曇りです。
サムエル記の下に入ってきました。イスラエルの初代の王が倒れ、その知らせがダビデの元に届きます。命を狙っていた相手が倒れ、ダビデの気持ちはどうだったのでしょう?
 詩編は、ダビデが神様のことをどのように見ていたのかがわかります。

サムエル記下1章

「状況はどうか。話してくれ」とダビデは彼に言った。彼は言った。「兵士は戦場から逃げ去り、多くの兵士が倒れて死にました。サウル王と王子のヨナタンも亡くなられました。」
ダビデは彼に言った。「主が油を注がれた方を、恐れもせず手にかけ、殺害するとは何事か。」
サウルとヨナタン、愛され喜ばれた二人
鷲よりも速く、獅子よりも雄々しかった。
命ある時も死に臨んでも
二人が離れることはなかった。

→ダビデの元に、ペリシテとイスラエルの闘いで、敗れたサウルとその子ヨナタンの死の知らせが届きます。そして、サウル王に最後のとどめを刺しその王冠と剣を持ってきた男を、ダビデは殺します。
 味方を離れ、敵の領地の隅にいるダビデ。
自分の命を狙っていたサウルに対しても、そして自分の命を救ったヨナタンに対しても、ダビデは深い愛情を示しています。ダビデが、神からも人からも愛された理由は、この自分を憎む者に対しても、深い愛情を示していることからも伝わります。神様から油を注がれた者の責任をダビデは感じていたのかもしれません。
 私たちも、地の塩、世の光として自分たちに与えられた使命を果たしていきたいと思います。


詩編8章

あなたの天を、あなたの指の業を
わたしは仰ぎます。
月も、星も、あなたが配置なさったもの。
そのあなたが御心に留めてくださるとは
人間は何ものなのでしょう。
人の子は何ものなのでしょう
あなたが顧みてくださるとは。

→私たちは太陽の下に生きていますが、神様はその太陽をも宇宙をも創られた方です。ダビデは、敵との戦いに明け暮れていますが、その心は遥か上を見上げ、全地を創られ、人間を創られた神様に向いています。
この世の光ではなく、天の光を創られた方に心を向けていきたいと思います。

 読んでくださった皆さんに、今日も平安がありますように!

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