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【利用者インタビューvol.7】それぞれの夢に向けてチームを組んだコラボカフェ(spice cafeさん)

皆さまこんにちは。
やまじゅう編集部の宮川です。

やまじゅうを取り巻く様々な人を通じて場所を知ってもらうためのカテゴリ「やまじゅうな人」では、「利用者さんの声」を紹介していきます。

・どういった人がどういった形で利用しているの?
・実際の使い勝手ってどうなの?
・なにが試せて、なにが学べるの?

そんな小さな「?」を、実際に使っていただいた方へのインタビューを通じて解消して行けたらと考えています。


今回ご紹介する利用者さんは、spice cafeさん。

spice cafeさんは、結婚式場やホテルなどでパティシエをやられてきた田中友里さん、ご自宅でドライフラワー教室を開催されている万場明奈さん、ネイチャーガイドとスキーのインストラクターをされている松原寛通さんのお三方による共同出店です。

左:田中友里さん 真ん中:万場明奈さん 右:松原寛通さん

お三方とも小布施町在住で、それぞれお店を持ちたいという想いがあったことからやまじゅうで一緒に挑戦することにしたそうです。

田中さん
「やまじゅうは知り合いの紹介で知りました。当時、万場さんと同じカフェで働いていて、お互いに自分のお店をやりたいという話をしていたんです。松原さんとも元々知り合いだったので、一緒にやりましょう!ってお誘いしました」

spice cafeのみなさんには、2022年11月〜2023年2月末までの約4ヶ月間「飲食・製造スペース」をご利用いただきました。

田中さんは、須坂市内で古民家カフェの開業を目指しています。

田中さん
「パティシエとして働き始めた時から、いつかは自分のお店を持ちたいと思って修行してきました。どんなスイーツなら食べに来てもらえるのか、ニーズを知りたかったのと、接客をしたことがなかったので、その練習もしたかったので利用しました」

田中さんのスイーツ

田中さん
「店頭では、どこで私たちを知ってくださったのか、なぜ来ようと思ったのかを聞くように意識していました。味を気に入ってくださった方、私たちの人となりやお店の雰囲気を気に入ってくださった方、須坂に仕事に来るたびに寄ってくださる方など、リピーターのお客様もいて、ファンがついた実感があります。長期間借りたことで何種類もスイーツが出せたので、どんなスイーツが求められているのか、人気度をはかることもできました」

営業を開始して間もなく、お店の存在を知ったテレビ局の方から取材の依頼が来た spice cafeさん。テレビの影響は大きく、放映翌日の営業では、オープンからクローズまでお客様がひっきりなしだったそうです。(放送内容はこちら

田中さん
「テレビのおかげでいろんな方に知ってもらえて嬉しかった反面、3人いてもオペレーションを回すのが大変でした。反対にすごく来店が少ない日もあり、見込みの客数をどのくらいにしたいのか、お店の広さはどのくらいが良いか、予約制にするかどうかなど、イメージが具体化してきました。開業をするカフェでは、須高地区(須坂市・小布施町・高山村)の果物を使ったスイーツを出したいと考えています。目指すのは、お客様に “今日はここでゆっくり過ごしたいな” って思ってもらえるようなお店です」

店舗の名前は、家の家紋からとった “洋菓子店まるにつた” 。家紋の名前を入れたのは、旦那さんのご実家で育てている果物をカフェで使いたい、という想いからです。

12月に開催したクリスマスイベント
当日の様子はこちらから

ドライフラワー教室を主宰している万場さんは、自宅を改装し飲食店を開くことを見据えてのご利用でした。

万場さん
「元々友だちに料理を振る舞うのが好きで、よくホームパーティをしていました。いつかは自分のスタイルで飲食店をやりたいと考えていて、子育てが一段落し、ドライフラワー教室も軌道に乗ってきたところで、自分のやりたいことをやろうと思い立ちました」

お店の装飾は万場さんが担当されました

万場さん
「飲食店でのアルバイト経験はありましたが、自分でお店をするってどういうことなのか、やまじゅうで体感しようと思いました。実際に営業してみて一番大変だったのは、行動や判断の基準になるマニュアルがないことです。その都度2人と改善点を話し合い、次の週の営業で試して “うまくいけば採用、違うと思ったらやめる” を繰り返しました」

万場さんのベトナムフォー

万場さん
「特に電気代は想像していたよりも高くついてしまいました。ちょうど高騰した時期にあたってしまったのですが、それを踏まえても予想より高かったので、エアコンをやめて石油ストーブを出して安く抑えられるようにしました。料理からサービスまで、お店を一から作り上げることはとても大変でしたが、振り返ってみるとやりがいがあって楽しい4ヶ月でした」

3月、万場さんは『ドライフラワーとフォーの店 api∞』を開業しました。”子育て中のお母さんたちに向け、癒しを届けられるようなお店”がコンセプト。“api”は万場さんの下のお名前から、“∞”は、お花やお料理を通していろいろな人と繋がりができたように、私たちにはまだまだ無限の可能性がある、という想いが込められているそうです。

年明けの2ヶ月間は、週末マルシェという形で営業されました

これまで趣味でスパイスカレーを作っていたという松原さんは、イベント出店やキッチンカーでの営業を目指してのご利用でした。

松原さん
「アウトドアイベントなどでキッチンカーを出されている方を見てから、“キッチンカーでお店をやりながら全国を周れたらいいな” と漠然と考えていました。本業のネーチャーガイドやインストラクター業が充実していたこともあり、なかなか重い腰があがらなかったのですが、2人に誘われて、こんなチャンスはないからやってみようと思いました」

松原さんのスパイスカレー

松原さん
「私のスパイスカレーは、煮込むのに4時間かけるので、田中さんや万場さんと比べて仕込みに時間がかります。キッチンはスペース的に3人同時に仕込みをするのは難しかったので、スケジュールを3人で共有して上手く回るようにしました。また、業務用の設備をどれくらい自分が使えるのかわからなかったのですが、業務用コンロの火加減調節が研究できて良かったです。初めて利用した大型のフードプロセッサーも、大量に仕込むときは便利だなと思い、購入を予定しています。今年中にイベント出店を始める予定で、ゆくゆくは自分で育てた野菜でカレーを作れたらいいなと考えています」

開店を予定している店舗の名前は、“spice kitchen homa”。homaとは、サンスクリット語で護摩のことを指し、松原さんの好きな言葉だそうです。


それぞれが目指す夢の実現に向けて、たくさんの収穫があったという今回のご利用。取材に応じていただき、本当にありがとうございました。
田中さんは、引き続き物件探しと経営相談でご一緒させていただきます。
皆さまのご活躍を楽しみにしています!


田中友里さん「洋菓子店まるにつた」
https://www.instagram.com/marunitsuta_cake/

万場明奈さん「ドライフラワーとフォーの店 api∞」
https://www.instagram.com/apiapiapi1029/

松原寛道さん「spice kitchen homa」
https://www.instagram.com/spice_kitchen_homa/

spice cafeさんよりお知らせ!!

5/5にやまじゅう全体を使って「ANTO(アント)」というタイトルのマルシェイベントを開催します。焼き菓子・エスニック料理の提供や雑貨の販売、ワークショップなど、ファミリーで楽しめるようなイベントを計画中です。今後もこのようなイベントをやまじゅうを始めとしたさまざまな場所でできたらと思っています。
「ANTO(アント)」という名称は、今までの感謝を込めた「ありがとう」と、「働きアリみたいにみんなで集まれば大きなことができる」という意味を込めてつけました。

詳細はこちら


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