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『ハレ』と『ケ』と『カミ』

note更新すっかりお休みしてしまっていたけれど、オフラインでせっせと髪切ってました。

サロンワークで最近よく聴いてる質問。

『自分のご機嫌を取る方法ってありますか?』

気持ちいい!楽しい!美味しい!とかポジティブな感情になる引き出しが多ければ多いほどポジティブでいれる時間が長くなって充実した毎日を過ごせるし、旅行とかイベントみたいな特別な楽しみを控えてる分だけ毎日の一瞬一瞬がとても大事だと思う。


そこでお客様にこの質問して吸収してたくさん引き出しを増やしていこうという魂胆である。


聞いていて多種多様でとても面白い。

『電動歯ブラシに最近変えたから口がスッキリして気持ちいい』

『自家製ピクルスを作っていて、うまくできて嬉しかった』

『ジムに行ったり定期で運動している』

『植物を部屋に飾って手入れしてると、落ちつく』

『お気に入りの食器に盛り付けて食べる』

などなど

皆さんうまくご機嫌をとって楽しく生活している。

ちなみに僕はというと

毎朝お気に入りのマグカップにコーヒーを淹れて飲む事とマットレスを変えて睡眠をしっかりとれるようになった事だ。

コーヒーは毎日心からいい匂い!美味しい!と思えるし、マットレスは起きた時に体に疲労が残ってると気分が上がりにくいからだ。

『ハレ』と『ケ』と『ケガレ』

髪を通じてハレとケを行ったり来たりする事ができるのが美容師だけれど、ハレの日が極端に減ってしまったから日常であるケの存在を大事にしたいなぁなんて考えていて、ハレとケの意味を調べるとハレ=晴れ舞台、ケ=日常そしてケガレという言葉が出てきた。ケガレ(褻・枯れ)とは日常の生活の営むためのケのエネルギーが枯渇する事。


日常の生活を営むためのエネルギーをしっかり充電する事。今まですべてのエネルギーを仕事に注いで来たけれど最近思うのが、サロンワークにおけるヘアデザインはまさにケの髪なのは言うまでもなく気に入った髪をしていると気分よく毎日過ごせる。だからコロナ禍でも必要とされてきた。質のいいヘアデザイン、ヘアカットをするという事は当たり前として追求していくと気分よく毎日に過ごしてもらうために美容師をしているとするなら、髪以外のケの部分にも注目して日常のエネルギーの高め方をたくさん知っている美容師のほうがいろんな意味で質の高い仕事ができると考えるようになった。


香川県が誇る芸術家のひとりの猪熊弦一郎美術館に行った時に記憶に残ったのが、いい作品を作るためにはていねいな暮らしを心がけ作品以外のところにも意識されたという事だった。

ていねいな暮らしの延長線上で生まれる質のいい仕事。

そういう事かもしれないなぁ。

皆さんの機嫌の取り方教えていただけると嬉しいです。

ではまた。

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