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小学校受験、敗戦者の弁。

2021年11月5日。
わが子の都内私立小学校受験は、ひとまずその幕を降ろしました。

本命小学校の合格発表はまだこれからですので、その結果次第では国立の準備も考えなくてはなりませんが。

さて、敗戦者の弁と題しましたが、小学校受験に敗戦者がいるのであれば、それは親だろうと思います。

わが子はまだ5歳。当然受験の意義など分かるはずもありません。 でも、親についてきてくれて、我慢して、この2年間、勉強に打ち込んでくれました。

わが子は間違いなく良い子です。優秀ぶりも発揮してくれました。わが子は、この受験戦争の英雄です。

そしてそれはわが子だけではない。この受験戦争に挑んだ、子どもたち全員が英雄です。そのことをすべての親が認めて、子に感謝し、労い、手放しで褒めてあげて欲しいと願います。


わが子の受験結果について、勝敗で表すなら、一勝二敗。

正直、二敗は予想外でした。
いずれも難関校でしたが、私たち両親は、合格するだろうと確信に近いものを持っていたのです。
それくらい、親子で頑張ってきました。幼児教室の先生も親身になって教えてくれ、「大丈夫だろう」と、思ってくださっていたのです。

敗戦した二校ですが、負け惜しみもありながら、合格したとしても行かなかった可能性が高い学校です。
どちらも素晴らしい学校なのですが、こちら側の理由で、断念するだろうと思っていました。

「だったら、不合格でも別にいいじゃん」

その考えは正解であり、私も妻にそう言いました。たいした問題ではないと。しかし、この二敗はわたしの心を予想以上に悲しくさせ、(たかが小学校受験だろう?)と自分を慰めながら、お先真っ暗という不思議な心境でいます。

なぜか。

それは、わが子が認められなかったことに対しての悲しみであることと気が付きました。

「先生!こんなに頑張ってきたんですよ。先生方もそれを知ったら合格にするはずなんです。うちの子の努力を認めてあげてください。子どもになんて説明すればいいんですか!!」

受験に敗れたすべての親が思うこと。
でも、もう仕方ない。

子どもは敏感です。親がガッカリすれば、察するでしょう。
自信を失うかもしれません。

敗戦処理は、敗戦者である親が、子を傷つけないように。


私の息子は親の気持ちを推し測ろうとするところがあるので、絶対に気づかれてはいけません。

それが敗戦者が英雄にとるべき態度であると自分に言い聞かせながら、最後の発表を待っています。


読んでくださって、ありがとうございました。


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