22勝14敗
ご無沙汰しています。
成績が切り替わる年度末です。
そして今年初の投稿ですかね、あーびっくり。もう春ですよ。
なぜ今まで何も書かなかったのか… なんでだろう。ぼっーとしていたと言うか… あまりあれこれと思い詰めなくなったからだろうか?
成長か逃避か、よく分からない。とにかく今年は深く思い悩んだりしていないような気がする。うん…
しかし、そうしているうちに、その事自体が悩みになったりして。生きるって大変です。
ーー
「こんなんじゃダメだ。」「まぁしばらくはこんな感じで仕方ないんじゃない?」2つの自分の声が聞こえるような日々。22勝14敗… まさしくそんなような成績にも感じられる。
むやみやたらにアツい事はもう書けない。この気持ちは一言では言い表せない。
1年間、身体の状態は随分と改善した。努力賞をあげても良いんだろうか?
しかし相変わらず、自分に甘すぎるかな。だって、努力という2文字からは遠い毎日だった。地を這う様な匍匐前進が面倒になって、つい適当に身体を転がしてしまう。どの方向に流れ着くか、眼を閉じて勘に任せる。横になっているのが一番楽だから…。
とはいえ、現実は恐らく厳しい。25歳。プロ棋士になってからあっという間に3年半が過ぎた。
このままいけば並の、或いは並以下の棋士で終わるだろう。リミットはそう遠くない。
広い海で溺れかけて、ようやく背中を下にしてぷかぷかと浮かべるようになった。幸い、空は綺麗だし陽は暖かい。水も心地良くて思わずまどろんでしまう。
慌てて眼を開く。北へ北へ、氷の流れるような冷たい海の方角へ、腕を振り脚をかいてぐんぐんと泳ぐ仲間達の姿が次第に遠くなっていく…
ああ、寂しいな…ぬるま湯の孤独はそれはそれで冷たいだろう。
ーー
人間、都合が良いもので1月にも4月にも気持ちを新たにしていいことになっている。よし、4月1日だ。
今年度は研究会を少しずつ増やそう。さきほどのは比喩ではなく、本当に将棋界の人との関わりが減ってしまって凄く寂しいのだ。
それと…毎日、体調に気を配りつつゆっくり生きるというのはそれはそれで大変で、立派な事だと胸を張りたい。似たような心境の方がいらっしゃれば共にポンポンと肩を叩き合いたい。
来年度は… 自分なりの泳ぎ方で頑張りたい。ぷかぷか浮かんでいるだけではなく、少しでも前に進みたい。
改めて、今年度も数々の暖かいメッセージ、応援ありがとうございました。
また、こんな自分に贈り物を下さる方も…いつも本当にありがとうございます。
お陰で、全局自分らしく戦い切れました。
来年度も頑張りますので、暖かく見守って下さると嬉しいです。
山本博志
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