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【授業レポ】高校生のためのデザイン授業①

■1回目の授業のテーマ
レシピカードを作ってみよう

1回目の授業の目的は
・デザインの「見た目」の仕組みに気づく
・まずは手を動かしてみる
です。

①導入:Aさんの「デザインやってみた!」

そもそも日常でデザインを意識することが無い、そんなに必用ないと思っている人たちへ向けて授業をするので、身近な例でデザインできたらいいなと少しでも思ってもらうために、寸劇的なスライド漫画でストーリーを紹介。

あまり知られていない食材を知ってもらうために、文化祭でレシピカードを作ろう!と提案したAさんが、canvaを使ってデザインしてみるというストーリー。

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なんとか作ってみたAさんのデザインはこちら↓

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②間違い探しのワーク

Aさんのデザイン、非常に残念ですね!何が残念かというと
「おいしそう!」と興味を持ってほしいのに、レシピであることすら伝わっていなかった。。。そこで山口が手を加えたデザインとAさんの残念なデザインを比較して、何が違うのか探してみるワークを実施。


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2つをよく見て発見した違いをふせんに書いてもらいました。
普段、デザインされたものを考えて見ること、観察することはなかなかないと思います。

③デザイン4つのポイント


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あくまで初心者向けですが、「これを抑えれば今日からデザイナーになれる!」と題し4つのポイントを紹介。

③で行ったワークのふせんを4つのポイントに分類。みなさん、大切なポイントがわかっているではありませんか!

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この4つのポイントを作るにあたり、下記の内容を参考にしました。

▼参考資料
・やってはいけないデザイン(翔泳社)
・デザイナーじゃないのに!(ソシム)
・ノンデザイナーズ・デザインブック(マイナビ出版)
・伝わるデザインの基本 増補改訂版 よい資料を作るためのレイアウトのルール(技術評論社)

④残念なデザインをリデザインしてみよう(canva実習)

ポイントがわかったところで実践!Aさんのデザインを直すのは時間内では難しいので、私の方で用意した「残念デザイン」を改善するワークを実施。

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ワークを提出して終了!おつかれさまでした!

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■感想

まずはcanvaの操作に慣れることも大切なので、この「残念なデザイン」は色とフォントさえ変えればある程度見やすいデザインになるものを用意しました。提出物を見ると、ポイントを理解し、色とフォントを私が③で見せたものに似せる人、オリジナリティを入れたくてイラスト素材を上手に使うなど工夫する人もいれば、どう色を決めればいいのか、楽しくしたいけど、どうイラストを選べばいいのかわからなかったんだな、ということも感じられました。

例えば、色に対しては「タラ」という素材から
タラ→魚→海→ブルー…と連想して背景に鮮やかな青を使っている。決して青を使ってはいけないというわけではありませんが、今回の場合は「レシピカード」なので、「おいしそう」を伝えることが大切です。鮮やかな青は<ひんやり冷たい爽やかさ>の方が印象として残ってしまいます。

もしかして色とイメージを結び付けてアウトプットするということは、慣れていない人には難しいのかも?と思い、次回は色とイメージをテーマにして授業を行うことにしました。


2回目につづく。

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