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6.1. 土のできかた

土(土壌)をつくる元となる母材は、主に地表付近の岩石ですが、それ以外に火山灰を含む風成層、植物の遺体などがあります。これらの母材の風化が土壌作りの第一歩です。岩石が雨や雪、風、気温の変化などによって、次第にもろくなって、細かくなっていきます。また岩石にとりついた微生物やコケ(地衣類や藻類)などが岩石をもろくしていきます。風化によって細かくなった岩石の破片(鉱物)に細菌や小さな虫が集まってきて、彼らの呼吸によって二酸化炭素が発生し雨水にとけこみ炭酸が発生してさらに破片を溶かしていきます。ミミズや線虫などが土に潜ることで有機物と鉱物が混じり合い、すき間ができて、土(土壌)が出来上がります。土は、自然状態ではとても長い年月をかけて作られます。土壌の壌という字は、耕作に適した肥えた柔らかい土を意味します。この柔らかい土を作るためには、微生物などの働きが必要なので、生物のいない月や火星には土壌が存在していません。地球だけの宝物です。

SNOWNOTESに基づき (https://snownotes.org/what-is-soil/)  (画像素材:いらすとや)