弁理士試験を通じて、ペンが相棒になった話
弁理士試験の論文では、ペンを使用する
弁理士の試験は、一次(マークシート式)、二次(論文式)、三次(面接式)からなっています。
全て突破する必要があります。
中でも、二次の論文試験は山場となっています。
論文試験を難しくしているのが、試験時間です。
必須科目は、特許法・実用新案法2時間、意匠法1時間半、商標法1時間半、それぞれあります。
夏のジメジメした時期(例年6月下旬~7月上旬)に、午前10時~午後5時を費やして、行われます。
この他、人によっては選択科目が別日にあります。
また、記載型式も難しさの原因と言えます。
1問に対し、A4サイズ×4面の答案用紙を使って回答します。
鉛筆やシャーペンは使えず、ペン(フリクションボールなど、消せるものを除く)又は万年筆を使用します。
間違えても修正は可能ですが、書き直しができないことはけっこうなプレッシャーです。
自分に合うペンを探し求めた
「高速で」かつ「読みやすい」答案を書く。
矛盾した2つの要求を満たすことが、課題となりました。
論文試験で最も大事なことは、知識を増やし、思考力を上げることです。 しかし、ペンが重くて時間内に書ききれないリスクや、インクがダマになって読みにくい論文になるリスクもあります。
そのため、受験生は皆相棒にできるペンを、探し求めます。
私はある時、東急ハンズでペンを15本一気に購入したことがあります。
「これはすらすら書ける」「これはインクが出過ぎる」と、それぞれ特徴があると気付きました。
また、新しいブランドのペンが出れば、すぐに文具売場で試し書きし、気に入れば購入しました。
大切なバディとなった「エナージェル」
弁理士試験の経験者には皆、お気に入りのペンがあります。
受験仲間のひとりは、子供向けの万年筆が一番合うと言っていました。
弁理士の上司は、ジェットストリームにシリコングリップを付けたもので本試験を戦い抜いたと話しています。
私の推しペンは、エナージェルの黒(0.5)です。
エナージェルには、以下の特徴があります。
・持ちやすい、動かしやすい……ボディが軽く、グリップ部に余計な凹凸がないためと思われます。
・はっきりした文字が書ける……インクが濃いです。サラサラと出てくるのに、ダマになりにくいのも特長です。
・すぐ乾く……インクが紙の上に付くと、すぐに乾きます。うっかり指で触れて字が滅茶苦茶になる、といった事態が起こらずに済みました。
共に試験を戦った、大切な相棒です。
まとめ
司法試験の論文試験で、パソコン受験となることが決定しました(2026年度から)。
弁理士試験の論文も、そのうちパソコン受験に変わるかもしれません。
そうなった場合、受験の相棒は何でしょうか。
ブルーライトカット眼鏡や、パームレスト辺りでしょうか。
今後の動向が気になります。