ビーフンを食べて、商標を検索した話
中華料理の名脇役・焼きビーフン
好きな中華料理を聞かれたら、私は焼きビーフンと答えます。
細くてつるつるした食感の麺、オイスターソースのコクと香りは、定期的に食べたくなる味です。
麺が小麦でなく米でできていて、さっぱりしているのもポイントが高いです。
しかし、焼きビーフンは中華料理の中で、地味な印象を受けます。
どうしても、ラーメンの華やかさには勝てない気がします。
実際、中華料理屋さんのメニューで、焼きビーフンは隅の方に書かれていることが多いです。
某チェーンの中華レストランでは、一時期焼きビーフンが導入されましたが、半年ほどでひっそりとメニューから消えてしまいました。
ビーフン関連の商標を探してみた
「ビーフン」を含む商標は、存続しているもののみで約50件ほどあります。「ラーメン」を含む商標が約2千件あるのを考えると、まだまだ未開拓の分野、と分かります。
カタカナで「ビーフン」と表記されたものだけでなく、「米粉」の文字を含みフリガナがない商標も、検索でヒットしました。
その中で、音の商標も見つかりました。
ケンミン食品株式会社のCMソング、「ケンミンのやきビーフン」(商標登録第6151295号)です。
楽譜が公開され、ヴォーカルの他にスズのパートも書かれています。
音の商標って何?
音の商標は、耳で聞いて分かる商標です。
特許庁では、「音楽、音声、自然音等からなる商標であり、聴覚で認識される商標」を、音の商標と定義しています。
例えば、CMで流れる企業名や商品名が該当します。その他、歌詞のないCMソング(大幸薬品株式会社のラッパのメロディ、商標登録第5985746号)、サービスを起動した時に鳴る音(「クイックペイ」の支払い時の音、商標登録第6619738号)も、含まれます。
音ならなんでもいい訳ではなく、登録には条件がいくつかあります。
例えば、商品「炭酸飲料」について音「シュワシュワ」のような、商品から自然に発生する音は、誰のブランドかが定着しないので、登録されません。
「ケンミンのやきビーフン」は、条件をクリアしたため、登録されました。
まとめ
焼きビーフンは、地味ながらハマるととても好きになる料理です。
いつかブームになって、ラーメンをしのぐほど注目されればいいな、と思います。