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話題の本屋さん『梟書茶房』へ行って、商標を考えた話

正体不明の本しかない書店・梟書茶房(ふくろうしょさぼう)

 池袋の駅ビル・エソラに、話題となっている書店があります。
 「梟書茶房(ふくろうしょさぼう)」です。

 販売されている本には、全てカバーが掛けられビニールで覆われています。タイトルや中身を見ることはできません。
 代わりに、どんな内容かの紹介が書かれています。

ワクワクしながら、本を選ぶ

 私はこの書店を、『アメトーーク!』の「本屋で読書芸人」で知りました。会社帰りに寄ってみました。
 通路のような一角が書店になっています。予想していたよりも入りやすい、むしろ何気なく足を踏み入れられる、と感じました。

本のイメージ

 本棚には、モノトーンのお洒落なカバーがかかった本が、ずらりと収まっています。
 何となく手に取って、紹介文を読み、内容を想像します。
 「これはたぶん、女流作家のエッセイ……いや違う?」
 「こっちは子ども向けの小説?でも一癖ありそう?」
 普通の書店では起こらない、ワクワク感を覚えました。

購入した本

 厳選した結果、紹介文で惹かれるものがあった3冊を購入しました。
 3冊とも、初めて読む作家の小説です。ある1冊には夢中になり、あっという間に読破してしまいました。
 おみくじで大吉を引いたような気分です。

本のタイトルは商標登録できるの?

 本のタイトルは、基本的には商標登録できません。
 書籍の内容を表したものに過ぎず、書籍の「質」をそのまま表示したに過ぎない、と考えられるためです。

 ただし、同じタイトルを使ったシリーズものである場合、本のタイトルについて商標登録が認められます。
 具体的には、同じタイトルを冠した小説・漫画が定期的に発行され、需要者がタイトルを聞けば「○○先生の作品だ」と認識できる場合です。

雑誌のタイトルは、商標登録が認められる傾向にあります。

 今回購入した3冊はいずれも、シリーズものの小説などではありませんでした。よって、商標登録は難しいと考えられます。

まとめ

 検索すれば、本の内容が分かってしまうこの時代。
 梟書茶房では、どんな本なのか分からないスリルを味わえます。
 また貴重な体験をしたくなったら、訪れるつもりです。


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