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大晦日に食べたい?蕎麦のおもしろ商標
12月31日に毎年食べる、年越しそば
今年もあっという間に、年の瀬が近づいてきました。
大晦日は、蕎麦を食べる人も多いのではないでしょうか。
年越しそばは、江戸時代に商人が毎月末食べていた「晦日(みそか)そば」が起源と言われています。
というわけで、そばにちなんだおもしろ商標を探してみました。
1.幻のそば(商標登録第4780598号) 指定商品「そばのめん」ほか
とても気になる商標です。
幻と聞くと、隠された宝物のような響きがあるからでしょうか。
詳細は不明です。
商品名の横や上に付く、キャッチフレーズのようにも見えます。
キャッチフレーズのような商標は基本的に商標登録されませんが、登録が認められた珍しい例と言えます。
2.きみのそば(商標登録第5833894号) 指定役務「そばを主とする飲食物の提供」
「黄身の蕎麦」なのか、いや「君の側」かな、となる商標です。
「君の側」と解釈した場合、心が温まる感覚になります。
こちらは、小田原に存在した蕎麦屋さんです(現在は閉店)。
ほっこりする印象の店名だけに、今はないのが惜しく感じます。
3.時そば(商標登録第6862601号) 指定商品「調理済み麺類」ほか
江戸落語の有名な演目だ、と驚く商標です。
つい、「今、何時でぇ?」と言いたくなります。
詳細は不明です。
ちなみに、「時そば」を商標登録しても、噺家が時そばを演じるのに影響はありません。あくまで「調理済み麵類」の商品名として「時そば」を使うことが商標権侵害になります。
4.年迎えそば(商標登録第5705463号) 指定商品「そばの麺」ほか
年越しそばじゃなくて、年迎え?と首をかしげたくなる商標です。
年越しそばを食べるタイミングはいつなのかという論争がありますが、「年迎え」だと0時を迎えて食べることが分かります。
詳細は不明です。
なお、「新年を迎える時に食べるそばをそのまま表した商標であるとして、造語性がない」と拒絶理由通知を受けたものの、反論して登録された経緯があります。
まとめ
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そばのおもしろ商標を紹介しました。
大晦日にそばを食べて、2025年に向けて気分を一新したいですね。