母の故郷・山梨を旅して、商標を調べた話
山梨県甲府市をぶらりひとり旅
とある休日、甲府を訪れました。
東京からは、中央線特急かいじを利用して、2時間ほどで行けます。
今回は、舞鶴城公園や、昇仙峡を観光しました。
甲府へ行くのは、初めてではありません。
子供の頃、母の実家へ行くために、甲府駅をよく利用していました。
しかし、10年以上振りに訪れたため、知らない町に来たような感覚がありました。
蘇る母の青春時代
帰ってから、母に甲府の様子を話しました。
母は10代後半~20代前半を、甲府市内で過ごしました。
「駅前の岡島百貨店が閉店して移転していた」と告げると、母は自身の思い出を話しました。
「岡島百貨店、懐かしいなあ。アルバイトしてたのよ。プレゼント包装を素早くやったりして。あと、控え室があの時(70年代前半)既に古かったな」
「舞鶴城公園からは、甲府市街を一望できた」と言うと、母は驚きました。
「私の若い頃は、お城の公園なんてなかったわよ。昔城があったっていうのは聞いてたけど。私が上京してから、観光に力を入れ出したのね」
その他、「昇仙峡は遠足で行ったけど、覚えていない」「母の実家から大学までは、バスを乗り継いで通った」など、母の遠い記憶をたくさん引き出しました。
山梨にまつわる登録商標はある?
山梨関連の登録商標を調べてみました。
例えば、指定商品「山梨県で水晶又は貴石に細工を施して製造されたブローチ(中略)など」について、「甲州水晶貴石細工」(商標登録第5424367号)があります。
山梨県は、水晶をはじめとするジュエリーの生産額が高い県です。
その他、指定商品「山梨県産の手彫り印章」について「甲州手彫印章」(商標登録第5018653号)、指定商品「山梨県南巨摩郡南部町産の杉材・ヒノキ材」について「南部の木」(商標登録第5197468号)があります。
いずれも、「地域団体商標制度」という、ご当地ブランドを保護する制度を利用して登録されました。
原則として、「甲州水晶貴石細工」のような、「生産地+その商品又は役務の一般的な名称(普通名称)」からなる商標は、登録されません。
しかし、地域団体商標制度の要件を満たすと、例外的に登録されます。
まとめ
母の故郷を巡る旅は、全く知らない場所を巡るのとは違う面白さがありました。次に訪れた時は、母に通っていた大学などを案内してもらうつもりです。