今からあなたも出来ること♯未来のためにできること
「延命処置はしますか」 「急変時の対応はどうしますか」
「今までにご家族と終いかたについて話したことはありますか」
医師から患者家族へ向けた病状説明の中で、
急性期病院の病棟看護師として働く私としてはよく見る光景とフレーズである。
日々、看護をしている上で様々な意思決定を目の当たりにし、支援している。
アドバンス・ケア・プランニング(以下略称ACP)という言葉を聞いたことはあるだろうか。人生会議ともいうが、もしものときに備えて自分が望む医療やケアについて前もって考え、家族や信頼できる人、医療介護従事者と繰り返し話し合い共有することをいう。
話し合うきっかけがなかったという反応もよく耳にする。それは今までACPが浸透していなかったからか、死を考えないようにしているのか、または幸せに暮らせている証拠なのかもしれない。
でも人間はいつか死ぬ。
ならばきちんともしものときを想像しておくことも大事なのではないか。急な変化、場面で究極の選択を迫まられるのは後悔をもたらす可能性もある。
生きていくことは「選択」の連続。
その選択は日ごろ自分が大切にしていることなどで選ばれているのではないか。
憲法第13条でも自己決定権として保障されていることである。
迷ってもいい、考えが変わっても良い、
いきなり死についてなど考えられない、受け取められないこともあるかもしれないが大きい話題でなくてもいい。
日頃から今、となりに居る人、離れて暮らす親や子、身近な人と自分が大切にしていること、やりたいこと、やりたくないことは何か、と些細なことからでもいいので
話してみるのはどうか。
それがいつしか大きな決断のときにつながってくると思う。
私は少しでも誰かの目に留まれるようにこのエッセイを投稿すること、
これからも必要とされる人とコミュニケーションをとり関係を築き対話、支援していく。
そしていつか看護師の立場から子どもたちにも伝え考える場を提供したい。常に悔いなく未来を生きられるように。
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