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人生で大切なことは全て「マーケティング」が与えてくれた
Start-Xはクリエイティブを起爆剤に企業のマーケティングを支援している会社です。加えて、マーケティングの観点をもとに新規事業開発や既存事業のグロース支援、各種企業様との共同事業開発等もおこなっております。
よく、「いい大学を出て、上場会社に就職して、転職したベンチャー企業も気づいたら上場して、いまは起業しています…」
なんていうと僕のことを「なんだか上手いことやってる奴」だと思う人がいるかもしれません。
最近は、少し偉そうに経営やマーケティング、ビジネス論などについて発信したり、セミナーやイベントなどにもちょくちょく登壇したりする機会も増えてきたので、そういうのを見た人はなおさらそう感じるかもしれません。
ただ、実際は僕のキャリアにおいて「上手いこといく」ことなんてほとんどありませんでした。
これまでも、そして今現在も常にキャリア、そして人生そのものに悩み、迷い、もがき続けてきました(います)。
常に目の前には悩みがあり、なんとかそれを解決しようと汗をかきながら試行錯誤する。時には、鬱になって逃げ出したことだってある。そして少し上手くいったと思ったら今度は別の悩みが現れて、またそれを解決しようともがく。いつだってこの繰り返しです。
今でこそ僕は、マーケティングだけでなく経営や事業に関わるあらゆる要素の責任を持つ立場についていますが、僕自身のキャリアを振り返るとそのほとんどがいわゆる「マーケティング」に関係する仕事に携わってきています。
常に悩み、もがき続けているキャリアだと言いましたが、「マーケティング」という仕事は節目節目で僕自身に、
「成長の機会」
「変化する勇気」
「人生を変えるきっかけ」
を与えてくれました。だから僕は「マーケティング」という仕事にとても感謝しています。決して楽なことばかりじゃないけれど「マーケティング」という仕事には人生を変える可能性がある。
僕は心からそう思っています。
この投稿では僕自身のキャリアを振り返りながら、
僕自身がどの様に「マーケティング」に対して向き合ってきたのか。そして逆に「マーケティング」というものが僕自身に何を与えてくれたのか。
ということについて触れてみたいと思います。
もしかしたら「マーケティングという仕事」への僕なりの感謝の気持ちの表明、という言葉に言い換えてもいいかもしれません。
点と点をつなぐということ
スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学の卒業式で「Stay Hungry, Stay Foolish」のスピーチを行った2005年、僕は部活に没頭するただの高校球児で、ジョブズがスピーチの中でした「Connecting The Dots(点と点をつなぐ)」という話---
『将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎあわせることなどできません。できるのは、後からつなぎ合わせることだけです。だから、我々はいまやっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかない。運命、カルマ…、何にせよ我々は何かを信じないとやっていけないのです。私はこのやり方で後悔したことはありません。』
を聞いても、正直何も実感することができませんでした。ただ、今この瞬間から過去を振り返ってみると、たしかに様々な点と点がつながっているんです。
そして、僕にとっては、そんな風に点と点をつなげてくれたのはまさに「マーケティング」という仕事でした。
何も出来なかった初めてのマーケティング経験
学生時代に通販系の事業で起業経験があったものの、僕は新卒で、縁があって独立系のRP会社に入社。
「上場企業さんを中心に、企業の戦略PRやデジタルキャンペーン施策を支援する」
という仕事をすることになります。
これが僕のキャリアにおいて、学生時代のちょっとした経験を除くと初めてのマーケティング経験になるわけですが、僕はそこで、「ほろ苦い」どころか全く自分が納得がいくパフォーマンスを上げることができませんでした。
新設された部署で、マネジャー経験のないマネージャーの元で業務を開始したわけですが…マネジメントも崩壊していて、フィードバックも少ないし、やり方がわからない、やってることが正解かどうかもわからないからとにかく空回りしながらハードワークして、朝まで働くこともザラでした。
「本当にこんなことやって意味があるのかな?」
「自分がいる意味って無いんじゃないのかな?」
僕の社会人人生一年目は、そんな風に毎日毎日悶々と悩み続ける日々でした。
後悔と覚悟
結果的に新卒で入ったPR会社で自分自身としては納得のいく成果を上げられないまま転職するわけですが…(全部いい意味でも悪い意味でも任せてもらっていたおかげで業界のことは理解できたことはよかったです)
ベンチャー企業に転職することになりました。僕はいわゆるIT・WEB・ゲーム業界特化の人材紹介事業の立ち上げを担当することになります。
もともとPRの会社でプランナーや営業として経験していたのですが、IT業界にいざ転職してみると、カタカナや英語ばかり職場で飛び交っていて…
「は、こいつら何言ってんの?」
状態でした。転職先間違えたかもって思い、後悔したのを鮮明に覚えています。ただ、動物園のようなエキサイティングな職場の雰囲気に後押しされ、
「自分で決めたことなんだろ?だったら中途半端なことせずにまずはやりきってみろよ!逃げてるんじゃねえ!」
と自分に言い聞かせて覚悟を決めました。毎朝5-6時に起きて7時から始業時間である10時までの3時間は毎日朝活をし、夜はビジネス書を読み漁ったり時にはプログラミングを習得していた時期もありました。
そして、一度全力で取り組むと決めたら、全然違う景色が見えるようになりました。人間やればできるもんです。最初は全く違った言語に聞こえていたカタカナや英語も理解できるようになり、仕事でも少しずつですが成果を出せるようになりました。
事業を立ち上げる経験は勿論、上場準備に必要な雑務をやったり、各事業部の数値や事業・組織・そしてマーケティング課題を経営企画というポジションから聞けた経験は今では大きな財産になっています。
文字通り「人生を変える」出会い
もともと30歳までには再度起業しようと決めていたのですが結局27歳で独立して、フリーランスになりました。当時は「ビジネスデザイナー」と名乗り大手から地方の中小企業様まで「新規事業の立ち上げ支援」に特化して複数の事業立ち上げをずっとしていました。
そこで、人生を大きく変えるきっかけがありました。
当時僕は、日本全国といっていいほど色んな地方の企業さんを訪問しては「新規事業をたちげましょう!それで会社を変えましょう」と宣言して仕事に繋げていたのですが…
とある地方の企業に出張している際、目の前に広がってきた光景がありました。
当時は世間では「DX!DX!!DX!!!」と叫ばれていたタイミングなので、古いPCで古いソフトで仕事をしていたのも衝撃ではあったのですが、きっかけはそこではありません。ショールームがありますと言われて、色んな商品が陳列されている部屋に通された時に衝撃が走りました…「なんていい商品ばかり作っているメーカーさんなんだろう」って。
「いい商品があるのに、「マーケティング」の視点がないので広げられていないんだ…」
とはじめて、「マーケティングの重要性」実感した瞬間でした。
「マーケティング」は僕に、
「いいものを広げていきたい、という純粋なチャレンジ精神」
そして、その結果として、
「マーケティングカンパニーの誕生」
すらも与えてくれたということになります。
リスクを取った事業の転換
マーケティング会社を作ろうと思ったはいいものの、上を見れば天下の電通さんや博報堂さんがいる、専門領域ではSEOでもWeb広告でも有名なデジタルエージェンシーがある、そんな状態でした。
時代は、2019年の末。
僕は考えに考えた挙句、1つの答えを出しました
動画マーケティングから変革を開始する
そして生まれたのが、「Start-X」という会社です。今でこそ総合的なマーケティング支援を行う体制に自分達自身も変革をおこなっていますが、動画やクリエイティブは、まだまだ世の中に変革を起こせる変数であるとも信じているし、自分達の強みでもあります。
「動画マーケティングの会社」から「マーケティングカンパニー」に転換していくのは正直、1経営者としては厳しい決断でした。
だって、それは総合広告代理店さんと真っ向勝負することになるのだから…
ただ、動画だけだと小さな世界は変えられるかもしれないけど、よりもっと多くの業態の企業さん、事業やサービスは変えられないという結論に至ったので3期目のタイミングでは決断して、転換を図りました(執筆現在は、5期目です)。自分にとっては、大きな決断であり大勝負です。
動画マーケだけやっていれば、その領域でもっとプレゼンスをとって会社も垂直で伸びていったかもしれません。後悔がなかったかといえば嘘になります。
毎日悩み、苦しみ、時には自分の不甲斐なさに1人涙しながら「マーケティングカンパニー」を着実に一歩ずつ前に進めています。
この苦悩や苦しみをあとあと正解にできるよう、5-10年スパンでの経営目標も立てました。現在は、社内は営業0名の純粋なマーケターのみ、ちょっと尖った組織ではありますが、長い時間が経っても「日本一のマーケター組織」を作るために、「もっといい商品を世の中に広げていくために」組織や基盤を少しずつ改めて作っていこうと思います。
勝負する相手は強ければ強いほど燃えるものです。高校野球でいう競合私学に立ち向かう公立校の気分です。
佐賀北の「がばい旋風」、金足農業の「金農旋風」のようにスター集団でなくても全国区で大きく活躍できるはずです。愚直な努力とちょっとの運を掴むことができれば。
1人で天才にはなれないけど、集合体では最高のチームが作れるかもしれない。最後には逆転満塁サヨナラホームランを打てるように、冬の日もコンディションが悪い日も愚直に努力を積みかねて鍛錬していこうと思います。
マーケティングとは何か?
そもそもマーケティングの定義は人や組織によっても大きく理解や解釈が異なるかと思いますが…私は「自社の商品やサービスに対して、ステイクホルダーを巻き込むこと」だと解釈しています。
流行りの施策や単体の施策ではなく、組織まで変革することでステイクホルダー全体の空気感すら変えていく。それが僕がやっていきたいマーケティングです。
これまでに書かせてもらった様に、僕は今に至るまで常に自分自身のキャリアや会社・事業というものに悩み、迷い、そして壁にぶつかってきました。
そして僕はそんな中で、「マーケティング」という仕事と出会うことで、自分自身のキャリアにおける壁を乗り越え、その結果として新しい経験や公私を問わず、素晴らしい出会いを得ることが出来ました。
(プライベートでは、自分自身のことを商品に見立ててマッチングアプリに登録して、結婚は2回目になってしまいましたが最高のパートナーと出会うことができました。正直、今の妻との出会いがなければ、いま僕は仕事を頑張ることができないと思っています。息子たち2人はちょっと変わったやつらですが、愛すべきところが多く、実子ではないけど一緒に住んでいると本当に親子のようになってきて本当の息子だと思えるようになりました)
今、この国には広義にとらえると300万人以上の「マーケティング」に関わる職種の方がいるそうです。満足のいく成果を上げて充実した日々を送っている人もいれば、なかなかやりがいを見つけられずに悶々とした日々を過ごしている人もいることでしょう。
「こんなことやって意味あるの?」
と自暴自棄になっている人だっているかもしれません。かつての僕もそうでした。ただ、「マーケティング」という仕事は真剣に向き合うことで、必ず何かを返してくれます。
それは必ずしも「今すぐに」じゃないかもしれないけれど、いつか未来から過去を振り返った時に、
「ああ、あの時頑張ったことには、こんな意味があったんだな。」
と気付く瞬間が必ず来るはずです。
それは、キャリアアップ、という形なのかもしれませんし、もしかしたらプライベートなパートナーとの出会い、という形なのかもしれません。
ただ、必ずそういう瞬間は来ます。僕が保証します。
さて、改めて「マーケティング」とは一体何なのでしょうか?
マーケティングとは何か?
それは、改めて再定義するのであれば
「新しい出会いを紡いでいくということ」
「そして、人生に新しい彩りを与えてくれるもの」
だと僕は思えるんです。「マーケティングという仕事の可能性」をもっと、もっと信じてみませんか?
「マーケティング」に関わる全ての人へ
→「今日も明日も明後日も、未来を作るために一緒に頑張ろうな!」
最後に
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