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なるほど!ランチェスターの2つの法則ってこういうことだったのね

春を通り越して初夏のさわやかさ到来!
ああ、なんだかヤル気もアップしてきた!
ような気がするランチェスター戦略社長塾 山口です。

ここ最近、融資や資金繰りの記事が続きましたが
久しぶりにランチェスターのお話です。

ここでランチェスター法則について軽く
振返っておきましょう。

ランチェスター法則
フレデリック W ランチェスターは英国人。
元々はエンジニアですが当時存在した自動車会社
ランチェスター・カーの社長なども務めていました。

そして第1次世界大戦の軍事研究に取組み、
1914年に「集中の法則・N2乗法」という論文を
発表しています。

この法則についてはその後も研究や考察が
続けられ、特に日本においては経営に活かされて
いくという独自の進化をたどり、ランチェスター法則と
呼ばれるものになっていきます。

この法則はのちにイトーヨーカドーやソフトバンク、
HIS、マツモトキヨシなど多くの企業が学び、
発展の礎になっています。

さて、話を戻しましょう
ランチェスター法則。
これは2つの公式になります。

第1法則:攻撃力=兵力数 × 兵器の質
第2法則:攻撃力=兵力数² × 兵器の質

第1法則
攻撃力=兵力数 × 兵器の質
これは敵味方の武器性能や兵士の力量に差が
なければ、「攻撃力≒兵力数」になることを
意味します。

この場合、使用するのは刀や槍など戦闘距離が
短い武器となり、敵と味方が接近して一騎打ち戦を
したときにだけ成立。

例えば10人と6人が刀をもって戦った時に
6人側が全滅すれば、10人側も6人が死亡。
損害の出方は双方一緒で1対1になります。
200人と120人で戦っても、同様に120人が
全滅すれば片方も120人がやられます。

いずれにしても損害の出方は1対1になり、
これが第1法則の特徴です。

刀や槍で戦をしていた戦国時代に武田信玄と
上杉謙信は大きな戦いを3回行い、兵力数は
2:1、損害の出方はほぼ1対1に。

豊臣秀吉と明智光秀の山崎の戦いでは兵力数は
3万5千人と1万5千人。
戦死者は双方3千人でやはり1対1という結果に
なっています。

第1法則は接近戦、直接戦、一騎打ち戦、局地戦
ともいうことができます。

第2法則
攻撃力=兵力数² × 兵器の質
これは敵味方の質に大差なければ「攻撃力≒兵力数²」に
なります。

これはライフル銃や機関銃など射程距離が長い武器を
使い、敵味方が離れて戦う時に成立。

10人と6人が戦えば、2乗作用が働くので
10²と6²で100と36に。
差は64で2乗を解けば8。
これはつまり10人側は8人が生き残り、
6人側は全滅するということです。

同様に200人と120人が戦えば
200人側は160人が残り、120人は全滅。
損害の出方はいずれも1対3になります。

第2法則は双方の力関係が2乗になるのが
特徴です。
2乗作用になる根拠は「確率の法則」にあります。

第1法則は接近して1人と1人が刀で斬りあいますが
第2法則は敵味方が離れて不特定多数に向けて
弾を打ちまくります。

10人側は1/10の確率で6人から攻撃を受けますが
6人側は1/6の確率で10人から攻撃を受けます。
ここに2乗法則が発生します。

第2法則は間隔戦、間接戦、確率戦、広域戦
ということもできます。

第2次大戦中、当初はゼロ戦は有利に戦ってましたが
米国を対策を研究。その結果、3機1チームで
ゼロ戦1機と戦う方針をとり、本当の力関係は
9対1に。最終的に日本の損害数は米国の10倍と
いう法則に沿った結果になっています。

ランチェスターの第1法則と第2法則、
なんとなくお分かりいただけだでしょうか。

ちょっと長くなったので今回はここまで。
え? で、これを経営に当てはめるとどうなる
のかって?
それはまたの機会にご紹介していきたいと
思います。

乞うご期待ください 笑


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