「やりたいコトをやる」「悔いは残さない」それが私の生きかた。
「やりたいコトが見つからない…」
大学生のころの私の悩みだ。
高校生のときに経験したボランティアで「誰かの役にたてる」ことにすがすがしさを覚え、社会福祉学部のある大学へ。
でも、すぐに自分の本心がわからなくなった。
「社会福祉士になりたい」と明確な目標とつよい意志をもつまわりの同級生たち。彼らの「熱いきもち」と私の「安易なきもち」とのあいだに感じるギャップ。
「軽々と福祉の道を選んでいいのか」「私のやりたいことは他にあるのでは?」と考えるようになった。
社会にでて10年以上がたち、私はやりたいコトをいくつか見つけて、挑戦してきた。
「やりたいコト」をどうやってみつけて実践してきたのか、振り返ってみたい。
1.なにに「プラスの感情」が動いたのかをキャッチする
単位をほぼ取りおわり、時間をもてあましていた大学4年生のとき、人気ホテルでアルバイトをはじめた。そこで出会った、英語のとくいな先輩が私の人生をおおきく変えた。
イギリスへの留学経験をもつ彼女のはなしを聞くうちに、「留学っておもしろそう」「イギリスへ行ってみたい!」とココロが動かされた。
先輩との出会いをきっかけに「そういえば、子どものころヨーロッパの街並みに憧れてたな」「勉強のなかでは英語が一番好きだったっけ…」など、思い出がよみがえる。
自分はなにに対して「おもしろそう」「やってみたい」とプラスの感情が動いたのか。自分のココロのこえに耳をかたむけたら、「やりたいコト」がみえてきた。
2.すぐに計画して、とりあえず動きだす
「留学したい!」と思いたったあと、実現するためになにが必要かをすぐに考えた。この「すぐ」に行動にうつすことが大切だ。思いたった瞬間が一番モチベーションが高まっているからだ。
私がすぐに着手しなければいけないコト、それは留学資金をためることだった。大学卒業後に一般企業やホテルではたらき、貯蓄する日々。じつに、3年の月日を要した。
正直、ばくぜんと「留学したいな~」と思っていたら、途中であきらめていたかもしれない。でも、計画をたて、「3年間は貯蓄に必要な期間」だと決めていたので、辛抱できた。
3.「理想像」をたて、「真の目的」をみつける
「やりたいコト」をみつけたら、実現へむけて「計画をたてる」のと同じくらい大事なことがある。「理想像」を描くことだ。
当時の私は、「先輩みたいに英語をつかって仕事をしたい」と、いつの間にか考えるようになっていた。
憧れの先輩という「理想像」。その「理想像」をとおして「英語を活かした仕事をする」という留学後の「目的」に気づくことができた。
もし、留学の目的が「おもしろそうだから」のままだったら、途中で別の「やりたいこと」へ舵を切り返していたかもしれない。動機づけが弱いからだ。「英語をマスターして、仕事に活かす」と目的が具体化したことで、留学への意欲がより増した。
4.悔いの残らない生きかたをする
こうして念願の留学は叶ったが、イギリスでの生活が順風満帆だったわけではない。ことばの壁に涙をながすこともあったし、プチ差別に落ち込むこともあった。
でも、「3年間も夢みた留学だから」と思えば、途中で投げだすという選択肢はなかった。
8か月後、やりたいコトを叶えた私がいた。
「自分にはできると信じれば、あなたはもう道半ばまで来ている」
アメリカ合衆国第26代大統領、セオドア・ルーズベルトのことばだ。
「自分にはムリだと」と思っても、己を信じてとりあえずトライしてみる。「あのとき、やっておけば…」とあとで後悔しないために。
これからも自分の素直なきもちを大切に、私らしく生きていきたい。
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