短歌88
解散もした後やっと訪れるあたしのソロパート の咆哮
唇の出来物舐め回している大きい主語であなたが通る
実在の星座になりそうなほくろを数えて/数えなくて 会いに来て
全国の幻のってついている商品を集めた幻市
お互いに選んだ星にお互いに名前をつけて ね 生きてて
厚いカーテン越しの太陽を光源に新譜を聴きながら着替えた
台所のハミングでしか存じてないきっといい曲のサビ頭
会いに行く、あなたが海の向こうでも 撥水素材のシンデレラだから
(透明なディストーション) 前を向かないでしんどい朝もそばにいてほしい
ストリートピアノのための習作を、恋だとは言い張らない恋を
こういうのもエモになるってことやんなって夕景の丘で見せ合う日記
そのパフェに罪とかはない。遥かなる遥かなるともだちのしゃっくり
染み渡るマンションポエム他人他人他人の街にいてうれしいよ
何回か聞いたけど聞くばっかりでこんなMVだったっけ RE:
よく振るのを忘れてストローをさしたジュースを少し揺らす シーグラス
どこまでも連れて行ってはくれなくて車掌さんの適当なイングリッシュ
まどろみの通勤快速のしじまにあなたの特徴的な相槌
昔好きだった人が中野に住んでいたっけ。六月の高円寺