標識 標示などに従うこと
こんにちは。今回は教習項目3「標識 標示などに従うこと」のお話です。
学科試験のために、頑張って標識の意味を覚えた方も多いと思います。でも、忘れている標識や標示もありますよね。かくいう私も、自動車学校に就職して間もなく、下記の標識の意味を答えられず、先輩指導員からツッコまれた記憶があります。
もちろん、この標識は「駐車禁止」です。日本の標識で一番多いんじゃないかとも言われているくらいポピュラーな標識です。ちなみに、道路上に掲げてある看板が「標識」で、道路にペイントしてあるのが「標示」です。例えば、道路に書いてある横断歩道は「標示」ですね。
「マークじゃなくて日本語で書いてくれればみんな理解できるのに!」と、当時の私は思いましたが、交通の流れの中では、瞬時に理解できる「マーク」のほうが最適だそうです。「駐車禁止」くらい短ければいいんですが、標識標示界最長の名前は「追い越しのための右側部分はみ出し通行禁止」だと思います。さすがに、これだけ長いとマークのほうが合理的ですね。
ちなみに、こちら↑↑↑がその標識。同じ意味の標示は黄色(オレンジ?)の道路中央線です。↓↓↓
「へぇ、追い越し禁止って、正確には長い名前なんだ」と思った方もいるかと思いますが、実は上記の標識・標示は「追い越し禁止」とは違います。
例えば、バイク同士での追い越しの場合など、中央線を越えない追い越しは可能ですし、「追い越し」とは動いている車などを抜かす行為ですので、駐車車両などを避けるためなら中央線を越えてもOKです。
前の車を絶対に抜かしてはいけない「追い越し禁止」の標識はこちら↓↓↓
違いは日本語の補助標識の有無です。・・・でも、「追い越しのための~」も運用上は実質「追い越し禁止」と同義ですので、上記の話は予備知識程度に留めておいてください。
最後に、これだけは覚えておかないとマズイであろう標識をいくつかピックアップします。(ホントは全部覚えてないとマズイ・・・!?)
まずは「進入禁止」この標識がある道路へは進入できません。
次に「一方通行」この標識がある道路では矢印方向にしか進めません。
余談ですが、昔の山形市七日町界隈は「進入禁止」と「一方通行」が多く、七日町は初心運転者殺しというイメージでした。(現在はだいぶ解消されました)
続いて「指定方向外進行禁止」定められた方向にしか進めません。変形交差点などに多い標識です。信号機付近に設置されていますので注意して見てください。
あと、冬の山形を運転するなら「すべりやすい」にも注目してください。冬季間に凍結しやすい橋やアンダーパスの手前に設置されています。この標識を見つけたら速度を落として進んでください。
余談その2ですが、絶対こんなタイヤ痕にならないのに「すべりそう」と思わせる、この標識デザインが個人的に一番好きです。このデザインを考えた人と、このデザインを採用した人は、どっちも天才だと思います。
最後に「ここまで 終わり」を示す、この補助標識も覚えておいてください。この補助標識がついていると、その標識の規制区間、区域は「ここまで」という意味で、例として↓↓↓
この場合は「40kmの速度規制はここで終わり」となります。
まぁまぁ認知度の低い補助標識ですが覚えて損はないと思います。
標識と標示は「規制」の意味合いが強いですが、それよりも「転ばぬ先の杖」的な役目のほうが大きいと思います。事前に情報を得ることで、正しい選択が可能になりますので、ぜひとも活用してください。
それでは Have a nice drive !!