【作例】オスモカラーで客室デッキの塗り直し/色: ローズウッド
DIYの登竜門ともいえる「塗装」。山人-yamado-でも、よほど大規模な面積や屋根面は塗装屋さんをお願いしていますが、普通にDIY感覚でできそうなところは、せっせとDIYしています。
せっかくDIYするならと、私生活ではなかなか買えないような高品質塗料「オスモカラー」を思い切って使用しているところがポイント。
オスモカラーって、評判はいいですが、お値段も最高級なので、買うのに勇気いりますよね。しかも商品によってはカラーバリエーションがたくさんあって、どれがいいのか迷ってしまうことも多いはず。
今回は、山人-yamado-で屋外木部に使用している「ローズウッド」カラーの塗り直しを、作例としてお見せしたいと思います。オスモカラーを検討している方の参考になれば幸いです。
高品質な塗料は何が違うのか
「オスモカラー」は、ひまわり油などの自然の植物油に由来する、いわゆる自然塗料。ドイツに本拠地を置くオスモ&エーデル社が販売しており、世界的ロングセラー商品です。
オスモカラーがどのようなもので、いかにすごいかは、下記の記事が読みやすくまとまっているかと思います。
僕がオスモ&エーデル社の新宿ショールームで話を聞いた限り、オスモカラーのいちばんの特徴は、自然由来であるというところからくる人体への安全性の高さ、そして木にも優しい、ということ。
例えば、オスモカラーの安全性を語る時に決まり文句のようにいわれる、「赤ちゃんのおもちゃにも使われている」ということ。これは、赤ちゃんがそのおもちゃを口に含んでなめってしまっても、有害な成分は入っていないから大丈夫、ということですよね。
木そのものへの優しさ、という点では、塗料が素材に浸透していく性質をもっているため、ニスやワックス、ウレタン塗装などと違って、表面に幕を張らない、つまり「木の自然な呼吸をさまたげない」ため、木がのびのびと本来の役割を発揮することができる、ということです。
その違いを一番感じることができるのは、身近にあるフローリングだと思いますが、今回はフローリングの話は主題ではないので、また今度。
【作例】#727 ローズウッドはこんな色
まずは商品のご紹介から。
屋外塗料で迷ったらコレです!
「オスモカラー ウッドステインプロテクター」
お値段は、3Lで税込18,000円ほど。油性ですから、もちろん色ノリ良く仕上がりますし、このウッドステインプロテクターなら、木目をつぶさずに、木目の良さを生かした状態で仕上げることができます。
以下、色番号#727の「ローズウッド」による、客室デッキの塗り直しの様子をご覧ください。
今回の塗り直しは屋外木部でしたが、屋内全般には「オスモカラー ワンコートオンリー」がおすすめ。こちらは、屋外用よりもお値段は割高です。
宿泊施設はDIYの楽園か、はたまた…
塗装って、失敗すると大惨事ですが、「やってる感」があってすごく好きな作業です。今回の塗り直しは、僕ではなく施設管理の職員にお願いしていますが、オスモカラーは僕のこだわりで選んで、実際にこの1年で自分でもあちこち塗ってきました。
木造建築の宿泊施設で、15年も経つと、塗り直しの箇所が山ほど出てきます。気になるところは数年おきに塗り直してはきたのですが、それでも追いつかないですね。今回ご紹介した客室「靖山樓メゾネットツイン」のデッキも、数年前に塗り直したばかりなのですが、もうあんなに色褪せてしまいました。
いくらオスモカラーを使っても、色褪せの宿命からは逃れられません。公式では、1年に1度はメンテナンスをと推奨されていますが、そこまではなかなか難しいというのが現実です。
オスモカラーの「ローズウッド」の作例、いかがでしたか。温泉宿のリアルをお伝えすることで、少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。
山人-yamado-で一緒にはたらきませんか?
岩手県西和賀町で、山人-yamado-という宿泊施設を運営しています。施設名には「山仕事の達人」という意味が込められており、四季折々の山の恵みがもたらす食体験と、源泉かけ流しの温泉をぞんぶんに楽しんでいただくための温泉宿です。詳しいお仕事内容を知りたい方は、以下までお問い合わせください。