見出し画像

余計なお世話ード 4位「禁煙続いてるんですか?」

普段あまり喋らない人とたまたま喋る機会がある。ここには僕とその人、2人だけ。

気まずいとかはない。むしろせっかくの機会だから雑談したいな、
―――そんな気持ち。

最初のひと言が重要だ。

1位:
「最近大丈夫ですか?」
―何が?

ダメだ。「最近どうですか?」を少し言い間違えるだけで、余計なお世話もいいとこだ。言われたほうにしてみれば「は?」だ。お前になんか心配されたくないし、何に対して聞いてるのかがわからない。何に対してかによって、余計なお世話度は跳ね上がるだろう。

2位:
「今日遅いの珍しいですね」
―いや、最近これが普通。

ダメだ。「『いつもこの人はチンで上がる』と思われてる」と思うだろう。何より、「こいつテキトーなこと言ってるな」と思われる。最近の動向を見てないくせに場繋ぎのテキトーなことを言いやがって。その上で今日が遅いことを心配されるなぞ余計なお世話だ。きっとそう思われる。

3位:
「メール来てましたね」
―あ、うん、見た見た。

ダメだ。ていうか何だこれは?メールが来てたかどうかは個人の問題だ。なぜ相手のメールが来てたことをわざわざお知らせする? C.C.で来てたのか。複数人宛の宛先に、自分と相手が含まれていたのか。自分はそのメールもう見たけど、相手がまだ見てなさそうだっから教えてあげたのか。なら余計なお世話もいいとこだ。緊急の内容なら「まだ見てなさそうだから教えてあげよう」、それでもよし。そうでなければ、相手がどのタイミングで見るかなど相手の勝手だ。ほっといてくれ。


4位:
「禁煙続いてるんですか?」
―え、そんな話してたっけ?

ダメだ。もう人違いの恐れすらある。そもそもタバコを吸わない人かもしれない。最悪だ。相手が実際に喫煙歴があって今禁煙していたとしても、こちら側にはその経緯を話したことがないのだから、どこかから聞き付けた三次・四次情報を元に話題にされるなど、余計なお世話。余計なお世話ード4位にぴったりだ。相手の健康を気に掛けて心配している、ふうに見せかけて場合によってはホントに禁煙しているのかを疑っていると思うかも知れない。普段あまり会話がないのに、たまたま居合わせた場での最初のひと言から疑って掛かる。少なくとも今後好かれる要素はない。


以上です。