夏の予定の配分
「夏はまだまだこれからだ!」なんて気分が上がっていても、いざスケジュール帳に向き合い予定を埋めようとすると、予定を入れられる日が絶望的に少なくて拍子抜けすることがある。
先述の「夏はまだまだこれからだ!」と気分が上がるのは、大抵7月頭ぐらいだ。そこからスケジュール帳を開いて、8月終わりまでをざっと眺める。そこでまず出鼻を挫かれる。先述の「夏は」と言ってる時の"夏"は、8/31までだと気付かされる。誰が決めたわけでもない明確な期限がそこに設けられていて、スタートダッシュで足首を捻挫させられる気分である。
何か雰囲気的には3、4か月ぐらい続きそうな気分なのに、現実はもう1か月半しかない。1か月半といえば、11月に入って少しした頃に「今年もあとひと月半かぁ」と感傷に浸る期間と同じだ。同じ1か月半を私たち人間はなんだと思ってるんだろうか?特になんとも思ってないのだろう。もう少し大切に扱ってもいいのに、1か月半を。
毎年のことなのに。毎年夏の魔術に引っ掛かり、毎年"夏"が3、4か月と錯覚する。毎年のことなのに。
子どものときはまだいい。子どものときはかなり無限に近い感覚で夏を過ごすことができる。
大人の今では、仕事が休みの日を数える。9日程しかないのだ。うち、家族の予定を合わせられるのは3日ほどに留まる。3日間を優先順位決めて何かするには、正直何個も詰められない。実質1個ぐらいしか充当できないことに気付くのだ。
1か月半で実質1個だ(厳密にはもうちょっとあるけど)。1個で何が楽しめるというんだ(厳密にはもういくつか楽しめるけど)。
そういうわけで夏は必死です。