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小気味が良くないので言ってられない

実際の現場や前線の人の苦労や内情、技術的な問題を差し置いて、外野の人がとやかく言ってくることがある。外野は外野でより広く全体を見渡せているかもしれないし、客観的で是々非々だったりする。しかし、実際のオペレーションを行うのは現場である。「事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!!」まさにこれである。最終局面では往々にして、現場の人が現場判断をし、クリエイティブを発揮しなければいけない。

結局、やる人がやり易いようにするのが一番いいのである。


―という話の具体例として、「外野」という言葉に引っ張られて野球に例えるのか、「現場」に引っ張られて「踊る大捜査線」に例えるのか、迷ってしまった。

結局「踊る大捜査線」になった訳だけど、それで良かったと思う。もし野球で行っていたら、「外野」って、"外野"だけどれっきとしたいち選手であり、比喩的な"外野"のニュアンスで引用するには余りあるスター選手が多い(イチロー、松井、新庄、桧山とか)ので、ちょっと申し訳ない(そのスター達に対して)。さらにいうと、「外野」って、"外野"ではなくどちらかと言えば"外野スタンド"と言う方が、比喩的な"外野"のニュアンスに則していると思う。則しているとは思うけど、流石に「外野スタンド」という小気味の良くない言葉をいちいち言ってられない。

だからこれで良かったのだ。
「踊る大捜査線」で。