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キャッチ&リリース

本の自炊に先立ち、本棚やそこかしこを片付けている。僕が片付けをしていることに感化されてか、年度末特有の片付けたい衝動からか、たまたまかは分からないけど、長女と次女も自分達のパーソナルスペースを片付けている。

長女と次女も、年度末はワクワク・ソワソワして大量に片付けたい衝動に駆られる。しかし年度末にしかその衝動に駆られないので、一年度分の蓄積がすごい。

僕は僕でいそいそと片付けてるにも関わらず、長女と次女は要らないと判断したものを次から次に僕のそばに持ってきては溜めていく。困る。資源ゴミの分別の判断は、何かとややこしいからだ。明らかに燃えるもの以外は、無言で持ってきては無言で置いていく。僕に分別の判断を託しに来る。あの時僕が資源ゴミ分別の手伝いをさせて、ある程度許容して失敗しても見守る包容力を見せなかったがために、長女と次女は逆ギレして思考停止に陥り、自分で判断の努力することなく無言で持ってきては無言で置いていくようになった。僕が包容力を見せず、やかましく口出ししたことが一因だ。僕の馬鹿。時は戻せない。それよりもこれからどうするかの方が重要だ。






昨日、次女がジグソーパズルを持ってきた。学校でもらった300ピースのジグソーパズルだ。コロナ禍だったか何かの地域応援か何かで、子どもたちを元気づけるためか何かでもらってきたやつだ、たしか。何かでもらってきたやつということは間違いない、たしか。

もらってきてから、長女も次女も一回も開けずじまい。くして、次女の手により僕のもとへ届けられた。「もういらん」と。

僕は断捨離する前に完成させたくなった。そしてしっかりジグソーパズルとしての本分を遂げてもらった上で、感謝の気持ちを以てご退出頂こうと。唐突の次女の持参に対して、僕も唐突の行動力をこの後発揮することになる。

自分の片付けの手をジグソーパズルの持参によって止められたが、僕はとり憑かれたようにジグソーパズルを作り始めた。昼食前にとり憑かれ始め、結局昨日はジグソーパズルの創作で一日が終わった。



なんやかや経て完成した。

300ピース

そして記憶と写真に収めてすぐ解体して捨てた。
キャッチ&リリース。