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妻のフローチャート

今は予防歯科の時代だ。
僕は3、4か月に1回、長女と次女を連れ定期検診に通っている。
妻は行かない。

僕が通う予防歯科に妻も誘ったら、「興味ない」と。

僕は、僕が良いと思うものを押しつけがちだ。
妻はそれを嫌い、僕が何か勧めたら内容を精査する前にだいたい断る。

たぶん妻の中では、
「夫」⇒「話しかけてくる」⇒「なんか勧めてくる」
まできたら
⇒「無条件に断る」
の一択にフローチャートが出来上がっている。


今回は僕の誘い方が悪かったのか?

今回の予防歯科について僕は押し付けていない。
「夫」⇒「話しかけてくる」
の後、
「最近行き始めた歯科医院さん、新しくて中もキレイやったわ」
と言った。

近所に新しく開院した、木材を基調とした内装の歯科医院。マイナ保険証の読み取り機器もあって、院内では先生・歯科衛生士さん・事務さんが皆タブレットで情報共有している。ハード面がスマートで、説明も丁寧だ。

僕はその歯科医院さんの客観的な特長を妻に報告しただけだ。

僕は「なんか勧めて」はないけど、それでも妻は「興味ない」って。

妻のフローチャートは
「夫」⇒「話しかけてくる」⇒「なんか客観的な特長を報告してくる」
の後も、どうやら
⇒「無条件に断る」
となっているようだ。

「なんか客観的な特長を報告して」きたときは、必ず僕は無自覚に
⇒「なんか勧めて」いる。

「なんか客観的な特長を報告してくる」が次の選択肢の可能性を広げるものでは全然なく、単にワンクッション"修飾節"として挟まれているだけ。「なんか勧めてくる」を全くカモフラージュできていない。

結果、「なんか勧めてくる」を待たずして
⇒「無条件に断る」
の一択。

高性能なCPUのようだ。