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帰り際にビックリして「わっ」

帰りが遅くなった。
僕が最後。

職場のスタッフ室のPC・プリンターを落とし、エアコン、空気清浄機も切る。退室チェックリストにチェック。三方あるドア2つを先に中から閉め、残りのひとつの傍まで行く。振り返って部屋全体を見渡しOK。

さてとドアに向き直り、片手で電気を全部消しながらもう片手でドアを引こうとすると

「わっ」

ドアの隙間の薄暗い廊下から後輩がフッと顔を出す。


2人で「わっ」って言ったけど、厳密には僕が言った「わっ」につられてというか合わせてくれてというか、後輩は0.3秒遅れで「わっ」。


別室でまだ残っていた後輩は荷物を取りに来たと。

僕が最後と思っていたら最後じゃなかったというだけのことなんだが。

いると思っていない人がいて普通にびっくりしたのと、
自分1人と思っていただけに独り言を通常のボリュームで話し続けてたの、
聞かれたかな。

僕が残業で1人になった時は、「うーわ」「やっば」「最悪」などに類するネガティブな感嘆詞が独り言となり、薄暗い(節電)スタッフ室に響きわたる。