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〈日記〉ベッドを組み立て、マットレスを干す

4人家族だがベッドが3台しかない。

長女は1台、私も1台。
次女が小さい時に次女と妻とで1台のシングルベッドを共有していたまま、次女が成長してもそのままにしていた。

長女は1人部屋。
私・妻・次女で「川の字」で寝ている。
ベッドで「川の字」?

2台のベッドをぴったりくっつけ、3人で2台を共有していた。
厳密には、私が1台を占有し、妻と次女が1台でギリギリ寝ていた。

次女が大きくなり、たまりかねて妻が4台目のベッドをネットで購入した。

マットレスとセットになった組み立て式のやつである。

届いてすぐ、組み立て始めた。

新品を組み立てるついでに、
残り3台の掛布団・シーツを洗い、マットレスも干しておく。

マットレスは自宅前の車に立て掛け、灼熱の日光でダニやらカビやらを焼き尽くす。

妻は午前中に掃除をする際、窓を全開放するのを好むので、冷房は切られる。私はマットレスを2階から階段を降り外に運び出す。3往復する。玄関に届いていた新品のベッド・マットレスをセットを2階に運び込む。

冷房の切られた2階の部屋で梱包を開け、新品のベッドを組み立てる。
噴き出し続ける汗は、首に巻いたタオルで何とかしのいでやり過ごす。

全開の家中の窓からはそよ風が入る。文字通りのそよ風は、天井から吊るした妻のお気に入りのムーミンのモビールを揺らすものの、所詮そよ風である。流速の遅い川の水が淀んでぬるく温められるのと同じで、そよ風は室内の熱気で温められ、さながらサウナのロウリュウを浴びているよう。

幸い、組み立てるのは嫌いじゃない。午前中だけど金麦の350mℓを開け(妻に事前許可を得た)、ほろ酔いながら作業を進めた。

ベッドの台は完成した。

組み立て時間30分ちょっとの間に灼熱で焼ききった外のマットレスを、今度は反転させ裏側を焼く(干す)。ダニは日光を当てている面と反対側に逃げるため、両面焼く(干す)というのはおそらく一般常識だと思う。面倒に感じる私は、布団を干す(焼く)ときはそこまで手間を掛けることはしないが、マットレスに関してはちゃんとしなければと思っている。そもそもジャブジャブ洗えるものじゃないし、干す(焼く)のも半年~1年に1回あるかないか(…やばい?)。なのでその1回あるかないかの、しかも灼熱の晴天には気合が入り、ちゃんと裏返すのだよ(フツーですね)。

マットレスの裏返しが済み、2階に戻る。

今度は新品のマットレスを開梱する。

どのように届いたかというと、圧縮され空気が抜かれ、体育館の倉庫にあるマットのようにぐるぐる巻きに巻かれた状態で届いた。

中身を傷つけないようそっと端にカッターを差し込むと、ビニール梱包がシューッと裂けていき、

ブルブルブルブルブル ボンッ!

巻き巻きのマットがほどけ空気が一気に入り膨らんで飛び跳ねた。
ドラゴンボールのホイポイカプセルのようだった。

びっくりしたけど大きな声を出すと家族にびっくりされて怒られるので、リアクションを抑え込み、何事もなかったように組み立てたベッドの台に載せた。

床に置いていた飲み差しの金麦は倒れることなく無事だった。


夕方まで何回か外干し(焼き)のマットレスを反転させ、ダニやカビやをしっかり焼ききった(干しきった)。最後に2階まで運び込み、3往復。元のベッドに載せ終え、シーツを敷き、作業を終えた。

最終的に金麦は3本いった。