不可抗力の処し方
不可抗力が発生する。「どう考えても避けられないこと」。ポジション的にも年齢的にも雰囲気的にも、不可抗力とはもう無縁だと思っていた。仮にもそういった不可抗力が生じても、僕は全力を出してすっぽかせると思っていた。一定の経験を積めば、もみ消したりいなしたりさばいたりできるのが不可抗力だ。ところが所詮、不可抗力は不可抗力だ。不可抗力的に生じるから不可抗力と呼ぶのだし、生じたものに対して抗えないから不可抗力というのだ。
不可抗力が生じた時、どうするか?
もう向き合うしかない。
いや、処し方はある。
タオルケットを頭から被り、枕に顔を押しつけて叫ぼう。
「ヤアアアアアアアーーーーーーーーーーー!!!」