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詰め替えパックを最後まで絞り出すのはやめる

詰め替えパックは、ハンドソープ、ボディソープ、シャンプー、コンディショナー、柔軟剤、液体洗剤、あらゆる場面で購入する。商品に印字の「必ず○○○(プラ容器本体と詰め替えパックが同じ商品であるように)の容器に詰め替えてください」の注意喚起のコピーは定番であるが、それに関しては無視をしている。同じ商品を購入してもらいたい製造者の意図があるのかも知れないが、そこは申し訳ないけど無視をしている。ただし「泡で出るタイプ」と「液体タイプ」の違いは、容器の構造上同じものを買わないと本来の使用ができなくなるので、購入時に注意は必要だ。

初回は大手のメジャー商品を買うが、2回目以降はホームセンターのプライベートブランドの、メジャー商品と似たような商品を詰め替えている。プライベートブランドは、こう言っては何だけど、安いに尽きる。使えれば何でもいい人にとっては、プライベートブランド商品を使わない手はない。だからうちの詰め替え容器は、外身はメジャーなナショナルブランド商品を使っているが中身はお安いプライベートブランド商品だ。

だからという訳ではないけど、絞り出すのはもうやめることにした。どうせ安いのだからちょっとくらい内面の壁にハンドソープが残っていようが捨ててもいいだろう、という投げ遣りな気持ちからではない。むしろ使い切りの精神は高い方だった。僕の今までの絞り出し作業のクオリティは、98%を目指していた。2%はどう頑張っても残る。切って開いてヘラでこそぎ取るか、ある程度絞った段階でお湯を足して振ってを繰り返してシャボシャボの泡を最後まで使い切るとかしない限りは、100%の使い切りは無理だ。僕はそこまでする気はなかったから、切らずにお湯も足さずにそのままの状態でできるだけ爪で端から口へ向かって硬い床の上に置いてしごいてしごいて、98%を目指していた。定規で一網打尽にこすり出すこともあった。意外とまだ普通に残っていてこすりが強すぎると、ビュって出てキャッチしきれず4%ぐらいを失うことも、この手の作業ではあるあるだ。

そんな苦労を経て98%を目指すのは、どうもコスパとタイパが合わないし、「ていうかどうでもいいや」と思った。正直、96パー使い切れたら充分だ。95でも構わない。商品開発者はそこまでの努力は消費者には求めてないだろう。逆さにして重力で流して出し切れる状態がある程度終わって、折り曲げてできた空気溜まりを押すことで飛び出させる状態も終わって、折り曲げたまま硬い床に置いて指の腹で端から口に向かって最後を押し出し、ビュって飛び出る前に口付近に集まった奴らを容器本体に向かってこぼれないように注ぎ出す。それで96パーだ。もう充分だ。そっからの、また硬い床に置いて折り曲げた状態で爪で端から口に向かってしごき出したり、定規でしごき出したり、お湯を入れてシャボシャボしたりは、もはやただの節約家を超えた、「そうしないと気が済まない」という癖の価値観の人だ。

僕はそういう癖の人からは卒業する、
言いたかったのはそういうことだ。