見出し画像

あと10分の勝負

愛用のマウスが壊れた。

床に落とした。へこむ。中でカラカラと明らかに何かが外れている音がする。あぁへこむわ。使えることは使えるけど、真ん中のスクロール用のコロコロが反応しなくなった。何か中途半端にへこむ。

こういうのって修理できるんだろうか?自分で底のネジ開けて上のカバー外そうと試みた。カラカラ音がする原因はコロコロが外れていることだとわかったけど、カバーが外れ切らなくてコロコロをはめ直すところまでドライバーが届かない。無理にするとカバーが割れそうだ。あと一押しで何とかなりそうなのに諦めざるを得ないのは、「インディ・ジョーンズ」の映画のラストで大抵、理性と欲が戦ってあと少しで財宝に届きそうな手を引っ込め死を免れるインディの気持ちと同じだ。もう自分でカバーを開けるのはやめよう。命こそ落とさないけど、カバーを割ったら取り返しのつかないへこみ方をするのは目に見えている。

ああへこむな。
へこんでること自体も嫌だけど、
今日一日へこんで過ごさないといけないのも嫌だな。

よく考えたら、愛用とは言っても、確かに大事には使ってたけど、僕はガジェット系は興味はあるけどそんなに詳しくはないし使ってない時は忘れるぐらいだ。それなのにちょっと一部の機能が使えないくらいで一日へこまないといけないことに嫌気がさすのは釣り合ってないな。僕の普段のマウスへの愛着度からすると、へこんで過ごすのは一日ではなくあと10分ぐらいが相場かも知れない。

よし、あと10分経ったらへこむのは終わろう。