エピソードなんてそうそう思い付かないよ
書く記事の流れ上、具体例をテンポよく列挙していく必要に迫られる時がある。そうなると難しい。
自分で好きなように書いているのだから、その手前で回避する構成にしたらいいのだが、そうは問屋が卸さない。一旦入りかけたら袋小路で逃げ道はなく、袋の底まで行くしかない。行ったら突き破って脱出する、それくらいの気合いが要る。
一番避けたいのは、望まない大喜利感が出てしまうことだ。
「僕は今、別にお笑いに挑んではいない」
「ふつうの事が書きたいだけだ」
そう心に言い聞かせ、お笑い的に面白くならなくても大丈夫ですからねという、個人賠償責任保険にフルコースで加入する。
2、3個の単語を挙げるだけならまだ容易いし、大喜利感が出てしまっても何とか誤魔化せるが、数行にわたるエピソードを放り込もうものなら、エピソードの質と分類と、3つ目に落とす内容の選択が重要になってしまう。
それは避けたくて、大喜利感を出さないように4つ5つと多めに出し、5つ目の最後はごちゃごちゃっとさせて記事をシャットダウン(強制終了)だ
そんなこんなで記事は作られているんだよ。