嫌いな人が僕のことを嫌いだった夢
さっき見た夢を起きてすぐに書く。
何か人が集まってる。
アテネの神殿での議会に集まる民衆か、スタートアップ企業のオープニングイベントかのような様相。
おしゃれなオープンスペースに低めの数段の階段と円筒形の柱、小さいステージ、フレームだけのシンプルならせん階段。そこでは座ってる人、柱にもたれかかってる人、立ってる人、皆リラックスムードで盛り上がっている。
(にぎやかだな)
僕はどっかに行こうとしてる途中でその横を通りがかる。
僕が通りがかる通路からはそのオープンスペースは完全にはオープンではなく、ちょっとしたパーテーションみたいなんで仕切られている。
話し声はダダ漏れなくせにちょっと目隠しがあるだけで人の気って大きくなるもの。通路を通る僕みたいな人に直接見えてないのをいいことに、結構あけすけな内容を何でも喋っている。
僕に関する話題が?
何やら僕の名前が聞こえた。
僕の話題が出たのか。
歓声?笑い声?
わからない。
パーテーションのすき間から中の様子が透けて見える。
「俺その人嫌いでーす」
え?
誰かが僕のことを?
「その人嫌いでーす」
パーテーションのすき間から見えたのは、
僕が嫌いな人が僕のことを嫌いと意見表明しているとこだった。
「嫌いでーす」
右手をまっすぐ挙げてぶっきらぼうにさ。
キムタクか。
「俺その人嫌いでーす」
それを聞いて聴衆は笑ってた。
(そうなんか…?)
笑いがあるということは共感があるということだ。
M-1グランプリ2022 王者のウエストランドさんの漫才で、YouYuberへのディスがウケたのはつい先日のこと。YouYuberのイメージに共感があったからだ。
僕の嫌いな人の"俺その人嫌いでーす"に
聴衆は共感したのだろうか。
僕はパーテーションの反対側から、そっと放送コードに引っかかるようなジェスチャーをして、その場を去った。
僕は、その手を挙げた人は嫌いだが、キムタクさんは嫌いじゃない。