背中にカマキリが入る夢
昨夜見た夢をそのまま書く。
今日はカマキリの夢。
私は何をしていたんだろうか。
「フワぁっ!」
だれかが私の背中にカマキリを入れた。
カマキリか?カマキリのようなもの。
カマキリのようなものが背中に入れられた。
入れられたのか?
だれかが入れた?
勝手に入ってきた?
すぅーっとカマキリが私の背中に入ってきた。
服は着ていた。
私は本当に何をしていたんだろうか。
服は着ていた。着ていたから「入れられた」んだ。
仕事着だったか?
仕事着だったかもしれない。
仕事中に背中にカマキリを入れられた。
「フワぁっ!」
背中の筋肉を中心とした上半身、特に背面の筋肉をこわばらせた。
「フワぁっ!」という気の抜けた感嘆詞とは相反する火事場の馬鹿力を、上半身中の筋肉に込めて身を固めた。
ガシッと鎌で掻かれる痛みを覚悟してのこわばらせではあったが、そっちよりも、下に潜り込む感触が先行した。
カサカサカサカサ
「う”っ」
うなじから背中の中央あたりまで這う。
「ヒャー!」
悲鳴のジャンルに分類される私の感嘆詞はジェンダーレスである。
人間、生命の危機に瀕しては、有意味の文字列をのどぼとけの機能で以て必ずしも発するわけではない。「ヒャー!」。
先日組み立てたばかりの新品のベッドのマットレスから飛び起き、体をねじりながらTシャツのうなじ部分をバサバサはたく。
完全に目が覚め、背中にカマキリは入っていないことが確認でき、正座で俯いて頭を抱えるようにして20秒ほどぼーっとした。