野暮と有言実行
「有言実行」はある種デキる人の特徴として話題にされるが、「有言実行」と「野暮」は表裏一体だと思う。有言実行の人が、有言実行にもかかわらず煙たがられる人の場合、実行の前に有言した時点で「わざわざ言わんでええのに…」と、やはり煙たがられる。そして実行が済んでもその評価は変わらない。実行したにもかかわらず、評価が上がることはない。もうその有言実行の人は元から「野暮」の烙印を押されているのだ。何かかわいそうだけど仕方ない。
べつに元々煙たがられてはない人が有言実行を積み重ねていった場合は、その人はデキる人と認定される。それについてはまあそんなもんだ。
何か目標を達成したいときは、自分の中に留めるのでなく周りに宣言してしまった方が達成度が上がるという。それを聞いて僕も有言(宣言)したいのだけど、どうやら僕からは「野暮」の匂いがする。自分では分からないけど、俯瞰の僕がそう教えてくれている。これについてはまあ、根拠はないけどそんな気がするというだけだ。
今日も風はそよぎ、すずめはちゅんちゅん言い、せみはみんみん言っている。