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ちゃぶ台は馬鹿にできぬ

飲み屋で端の方の席に案内したもらった。予約の時はカウンター席と聞いていたけど、どうやらカウンターも埋まったようで。じゃあ座敷に入れるのかということになるが、座敷は座敷でも、長方形のメインテーブルではなく、その横に応急的に置かれたちゃぶ台だった。

なんだちゃぶ台か…

2名だから長方形のメイン席になぞ案内できなかろう。やむを得まい。

ただの端っこなら良かったが、何かトイレのドアのすぐ傍。しかしちゃぶ台を設置できそうなスペースはそこしかない。やむを得まい。

やむを得ない状況が2つ重なりどうなるかと思ったが、杞憂。

旨い酒と美味しい食事と話の花があれば、ちゃぶ台も端っこも関係なかった。もっと言えば、ある種場所はどこでもよくて、旨い酒と美味しい食事と話の花があれば家と変わらなかった。

なんだ家か
ほぼ家じゃないかこれは

家で地べたで後ろに両手ついて体支えてくつろいでるのと変わらない。飲み屋にいるけど家で飲むのと変わらないよ。

飲み屋であることの意味というのは、相手がいることに尽きる。

僕は人付き合いは下手で話さないし達者じゃないけど。飲み屋はなぜか昔から好きなんだな。飲み屋のハードウェア自体がいいというパターンもあるけど、必要十分条件はソフトウェアとしての人だということに、ようやく気付けて良かった。

酒と食事と、一緒に行ってくれる人があれば、ちゃぶ台でもいいや。


なんだちゃぶ台か

なんて、馬鹿にできないな。
佐藤くんありがとう。