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夏が終わります。

透明度の高い川面かわもを、
この夏覚えた平泳ぎで次女が悠々と進んでいく。

次女は6月まで泳げなかった。スイミングには通ったことがなく、コロナで学校プールも減り、泳ぎが苦手なことをコンプレックスに感じていた。

6月下旬のまだ寒い川で練習を始めた。
夏休みに入ると、近くに住むじぃじに連れてってもらい、ひとり川で泳ぎ続けた。

7月下旬には一通りクロールと平泳ぎがカタチになり、プールの補講を免れた。泳げたこと自体もそうだけど補講を免れたことに一番喜んでいた。

免れた後もじぃじに連れてもらい川で泳ぎ続けた。
泳ぐに留まらず、深い渕へのジャンプも覚えた。跳ぶのが怖くて、バンジーを逡巡する芸人さんのように何度も助走をつけては止まってを繰り返していたのに。今では平気でザップンだ。浮き輪はつけてるけど。

こんなにも明快な努力の賜物で苦手をぶち破った次女には、一等賞を。

そんな夏が終わります。