おおかみ
望月とまではいかずとも、ほぼまん丸な美しい月夜。ぼんやり眺めているとおおかみに変身しそうだ。
そんなわけはないのに、「満月を見たらおおかみ」なんてよくぞそういった発想が生まれたなと思う。一見無関係な2つの事柄を結び付けるなんて。
しかし案外無関係ではないのかもしれない。科学的思考には「帰納的飛躍」という言葉があるが、素材の寄せ集めから繋がりを見出だしてある法則を発見するようなことだ(ったと思う、たぶん)。満月とおおかみの間には、はしょられた何クッションかの連想ゲームが存在しているはずだ。
満月→キラキラ→ギラギラ→ギラついた目→獲物を狙う動物→おおかみ
という具合に。
ちょっと違うのかも知れないけど、意味合い的に近いのは「風が吹けば桶屋が儲かる」とか「バタフライ効果」とか、そんなんとかと似た雰囲気だと思う、たぶん。
あとは「猫に小判」「馬子にも衣裳」「部屋とワイシャツと私」的なことだ。たぶん。